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Vol.4 クッキリ見えたワセダの立ち位置―[後藤禎和 『緊張・継承・創造』]

投稿日時:2012/05/15(火) 17:39

 


  たしかなプロセスを経て結果を残したファーストゲーム後、「次を見るまで立ち位置は何とも言えない」と、その評価を保留した後藤監督。あれから更に鍛錬を積んだ先週末、真価を問われる宿敵・メイジとの3連戦が行われた。


 結果は、Aチーム28-7、Bチーム36-7、Cチーム43-34と、近年の記憶にはない3タテ。掲げるラグビーは体現できているのか。プランどおりの成長曲線を描けているのか。開口一番出てきた言葉は……「お粗末だったね」。 『荒ぶる』への道は、山あり、谷あり―

 





後藤禎和『緊張・継承・創造 Vol.4 』

編集・疋田拡



 


―そこを見てみないと分からないと言われていたメイジとの3連戦、どう表現しますか。どんな週末だったのでしょう




  まぁ、お粗末だったなぁ…。いい部分ももちろんあったんだけど、春の最初であるということを考慮して、うまくいかなかった部分に注力して目を向けると、ABCともにお粗末な部分が多すぎたね





―ワセダの今が見えたというところでしょうか




  やっぱりメイジというのは個々が大きくて、能力が高くて、スピードのある選手がたくさん揃っている。向こうも全然仕上がっていない状態だとは思うけど、そういった相手に対して、やろうとしていることがどこまでできるかをある程度見たかった。でも…。そういう意味では、現状の、何て言うんだろう、立ち位置というのかな、が明確に分かったよね




―そこに臨む前のGWはブラッシュアップの期間にしたいと言われていましたが、いい時間は…




  んー、自分としてはそれなりにやってきた感触はあったんだけども…、蓋を開けてみたら、特にアタックの部分かな、アタックの理解度なのか、分かっていながら遂行できなかったのか、定かではないけれど、そこの部分でまったくやりたいことができなかった
 
 
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―関東学院大戦でいい勝ち方をして、学生たちの変化などは感じていたのでしょうか



  ああいう勝ち方をして悪い気がするはずはないし、別にそこに冷や水を浴びせる必要もないしね(笑)。それはそれでいい気分で乗っていってくれたらいいかなと思っていたんだけど、こういう特にアタック面というのは、野球の「打線はミズモノ」というのと一緒で、ああいう勝ち方をしてしまうと、どうしても次も楽に取りたいという気持ちになってしまって、チャンスでの軽いプレーに繋がってしまう。そういう悪い部分が出たんだろうなって。


 だから、メイジと関東は全然レベルが違うんだから、むしろこう、鑿でダムを……、言いたいこと分かるかな?(笑)  「トンカチと鑿でコツコツと打ち砕いて、やがて大きな水を流す」というようなプロセスが絶対に必要なんだけど、そこを楽して勝とうとしてミスすると、ああいう展開になってしまう




―Aチームのゲームを改めて振り返って頂くと。ある意味「スクラムで押し勝つ」の宣言どおりではあったかと思います




  チームを作る過程として、セットプレーの安定とディフェンスの安定が、まずアタック面よりも先に、あるレベルにまでは到達したいというのが俺のやり方なんだけど、ラインアウトはグダグダだったし…(苦笑)。スクラムも安定はしていたけど、球出しのところ、例えばエイト8-9の球出しがクソだったりとか、マイボールの安定はラインアウトも含めて全然ダメだったけど、むしろ一昨日の勝因は、相手ボールを崩して、そこからトライを取ったこと。相手ボールのスクラムをターンオーバーして、そこからトライを取ったこと。もうそこだけじゃないかな。


 あとはディフェンス、まだまだちょっというか、だいぶ物足りないところはあるんだけど、崩された場面が数えるほどだった。あれだけミスして、ターンオーバーから攻められても、崩しきられたのはある程度少ない数で抑えられた。そのふたつだけが負けなかった原因かなと

 

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―スクラムの満足度は…



  メイジも代表で何人か抜けているから分からないね。特に3番側がどうなるのか。じゃあこっちの1,2番が押しきれなかったときに、どうなるのか。拮抗するのか、どういう力関係になるのか。それはこれからの伸びシロに懸かってくるんじゃないかな





―前回は低さの話が出ましたが、やはり成果は出ていると見ていいのでしょうか




  これはテクニカルな話になっていくんだけど…、前回はそれ以前の問題で押すことができたと。そして、今回はあれだけのレベルになると、そこから先のスキルが必要になってくるという話。メイジはメイジなりの組み方があって、それに付き合ってしまうと、うまく押せなかったり、安定しなかったり。単に低さを保てる力だけでは、ここから先は通用しないよね





―B、C、下のチームも押しこんでいましたが、これは近年見られなかった光景です




  まぁ、Bは向こうの2番3番が1年生だったから押して当たり前。今までどうだったのかな。あれで満足してはいけない





―先ほども話に出てきましたが、マイボールでいいスクラムを組んでからのアタックがまったく有効にできていないのが気になりました。ここはまだ取り組んでなかったり…




  いやいや、全然やってるよ(笑)。やってなくないから口にした。そんなにいくつもはやっていないけれど、オプションをたくさんやっている訳ではないけれど、ここだけは! この目的だけは注力してやっていこう!という、そのここだけは!がまったくできていないから全然ダメだって

 

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―全体的に優位に進めていながら、その差をスコアに反映させられていないように感じますが、その点はいかがでしょう



  まず、スクラムが超安定してるのに、球出しでミスされたらどうにもならないだろ、そんなもん(笑)。唯一いい形で取れたラインアウトの球出しも、パスミスだか、キャッチミスだか、そこでミスされたらどうにもならないだろと




―そしてフェースが重なってくると、攻めに詰まったり、攻める方向が定まらないという現象が見られます




  結局それも一次攻撃のマズさが70%、80%起因してるよね





―となると、この間のゲームに関しては、二次以降のところはさほど気にならない?




  いやいや、気になるよ。まったく走ってないから(笑)。少々受けて、ゲインが切れなかったとしても、それをそこから走ってカバーしなくてはいけないんだけど、そのやる気すら見られなかったからさ

 

 
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―部内で見ていると、トライ欠乏症なのか分からないと言われていましたが



  やっぱりアタックのレベルが低いんだろうな





―大きなテーマである「数で勝つ」の評価は今回もイマイチですが、純粋にフィットネスが足りないのか、ゲーム勘がないのか、どう説明されますか




  んー、結局、最終的に数で勝ってトライを取りきるには、それなりのプロセスが必要で、さっきも言ったように一番の根幹になるのがセットプレーの安定と、一次攻撃の成功にかかってくる。そこの成功率を高めてなんぼ。フィットネスに関しては、まだまだ積み上げている途上だから、コンディションニングの問題も絡んでくる。決して走るポテンシャルがないとは思えない。数値を見る限りね





―ラインアウトは大乱調でした




  ノーコメント…





―熊谷では試合後、学生たちにどんな言葉を




  もうひとつの大きな課題がメンタルの部分で、うまくいかなかったときに、誰でもいいから誰かが声を出して引っ張って、ビッグプレーで流れを変える。何かキッカケになるプレーができる人間。そういった人間が出てこなくてはならない。そこもチームとしてのスキルのひとつだよって

 

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―週末は上から下まで、失った流れを取り戻すことができませんでしたが、キッカケになるプレーを具体的に挙げるとすれば。もしくはワセダとしてはこう~でも



  まぁ今言ったように、ビッグタックルなのか、強いプレーで相手を引きずるのか、抜き去るのか、プレーとしてはそういったところだろうね





―ピッチ上での学生間の会話が少ないというか、若干静かなようにも感じましたが、その点後藤さんにはどう映っているのでしょう




  どうなんだろうなぁ。Aなんか見てると、ちょっとずつ色々な奴が発言するようにはなってるけどね。まぁ、かといって、脈絡なくみんながみんなギャンギャンしゃべっていればいいかというと、そうでもないからさ





―ブレイクダウンのデキについては。大きくなった体を生かせているのか、変われているのか。標榜するラグビーの生命線になる部分です




  例えばメイジの選手と個々で比べたら、1:1で比べたら、やっぱりワセダの方がプロップ陣は勝っているのかもしれないけど、他は、特にBK陣は劣るよね。そこで、いいブレイクダウンを取るためには、数とスピードと、スキルの精度が必要になってくるけど、そこは全然まだまだだね。まぁ、ある程度時間は掛かると思ってるから、これから継続していけばいいかな





―それでも、ディフェンスブレイクダウンはかなりしつこくいっているように感じます。ターンオーバーもかなりして




  そうかな? まだまだじゃないかな。メイジの方が激しかった気もするし。どこもワセダにやってくるように、人数掛けろという戦術だったんだろうけど。まぁ、ワセダのターンオーバーが多いのは、色々な理由が複合的に絡んでる。でも、そういう変化を感じてもらえるのはいいことです(笑)

 

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―アタックはともかく、ディフェンスの習熟度は、ひとまずよしとしても大丈夫でしょうか



  アタックに比べて、ディフェンスの方がやるべきことの理解度は進んでいる。そう思ってます。精度はまだまだ。……まだまだというか、要はデカくて速い相手と対峙したときのレベルとしては、まだまだだね




―メイジは近場も結構攻めてきましたが、その対応は



  あれは想定内ではあって、それなりの準備はしていたから、見ていて不安感はなかったかな。最後に取られてはしまったけど





―モールディフェンスはまだ評価する段階ではない?




  まぁ、そうだね。今はオプション選択も含めて選手任せにしてるから





―後藤さんが拘りとして持っているであろう「反応」については、今回もまったくという感じでしょうか。ミスが多くなると、特に目についてくる部分です




  緩いな。ラインアウトが取れないんであれば、こぼれ球をすべてマイボールにするくらいやって欲しいね

 

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―Bチーム、Cチームに対する評価は。実に久々にすべてのチームがメイジに勝ちました



  昨年までどうだったけ?(笑)





―近年は苦しい戦いが続いていました。Cチームがスクラムを押し、モールでトライを取るという光景は多くの人が驚いたと思います




  まぁ、これは悪いことではないと思うんだけどさ、勝ったら勝ったで、何ていうんだろうなぁ、俺自身もっとできるだろう、もっとできるだろう、何で後半にこんなグダグダになるんだろうとか、色気が出てくる。悪いことではないけど、全然満足できないですね。当然、彼らはAに上がるのが目標というか、上がらなくてはいけないわけだから





―どのチームも尻つぼみになる感じになるのは…




  百歩譲って言うと、GWにそれなりに追い込んだ疲れが出て…いるのかもしれない(笑)。これがさっきも言ったコンディショニングの問題で、この後どう出てくるのかは分からない。だからといって、まだ5月中は緩めるつもりはないけどね





―メイジとやった週末を踏まえて、今後こうしていきたい、ここに力を入れていきたいというものは




  今は当初想定していたチームの作り方どおりなんだよね、結局。関東戦であれだけいったから、もう少し速度を速められるかと思ったんだけど、当初の想定どおりセットプレーとディフェンスのレベルをそこそこのところまでもっていって、追随する形でアタック、一次攻撃の精度、その後のブレイクダウンの精度、そして順目順目にいく精度と意識。そこの部分をこれから試合を重ねて高めていく。特に5月中はアタックの部分の精度を上げていきたいと思ってます

 

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―後藤さんが求めていることを一番体現してくれている選手は、ズバリ



  布巻(峻介)かなぁ。そんな難しいことを提示しているわけではないんだけど、一番こう理解して、それを実践で具現化しようとしてくれているし、実際にできている選手だね





―昨年は自ら担当されたジュニアチームの強化はどういった指針、方向で




  ジュニアは結果だけ見ると、CもDもEも、よさそう(笑)…だから、試合結果がすべてだし、そこでいい選手はボンボコボンボンコ、特に春のうちは引き上げて、チャンスを与えて、チーム内の競争を活性化していきたい。練習に関しては、この時期からシニアと同じ時間帯にやっているから、基本のところは同じで、具体的なメニューは少しずつ変わっていく感じかな





―来週から地方への遠征が入っていきますが、学生たちに求めるものはありますか




  遠征は別に気にしないけど、連戦が続くから、それに対して特に試合の後の過ごし方をこの時期のうちに、習慣として身につけて欲しい





―藤田慶和のジャパンデビュー戦をご覧には…




  5分くらい(笑)。その5分の間に2トライくらいしてたけど(笑)





―赤黒を身にまとう前にジャパンで6トライの鮮烈デビューです




  いいんじゃないかな(笑)。エディ・ジョーンズがやっているし、フル代表に関しては、少なくともコンディショニングの部分については心配していない。やっぱり個々のスキル的なところを落とし込む時間は、どうしても欲しいなと思うけど。個々のというか、特にポジ所なるスキルの部分で




―こうなってきて欲しい、こういうものを持ち帰ってきて欲しいというものは




  藤田に限らず、代表に行っている人間に期待するのは、外国人と戦う=デカい相手との実戦を経験するということで、それなりのフィジカルの強さを身につけるだろうから、それをそのまま、そのレベルを継続して欲しい。じゃあ、帰ってきてしばらくやったら日本の学生レベルに戻ってしまうというのではなくて、外国人とやって通用したレベルをそのまま維持して、秋のシーズンに臨んで欲しいと

 

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―最後に、このコンテンツは春最終戦・東海大戦後までしばしのお別れとなりますが、見ている方にメッセージがあれば



  決して逃げるわけではありません(笑)。Aだけではなくて、チーム全体としてレベルが上がっているのか、上がっていないのか。春に関してはその部分に注目して見て頂けたらと思います
 

<ワセダクラブ事務所にて 春の早明戦を終えて>

 


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.1』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=861


WURFC2012 『Independence day Vol.1』 上田竜太郎
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=861


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.2』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=870


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.3』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=873


WURFC2012 『Independence day Vol.2』 伊藤平一郎
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=34&id=874

Vol.109「少年サッカーチームの親の話」[楕円球コラム 「スタンドから」]

投稿日時:2012/05/15(火) 13:34

 もちろん、すべてがそうだなんて言うつもりはさらさらない。たまたま、筆者が知った少年サッカーチーム(女の子もいるが「少年」サッカーチームと呼ばれている)がそういうチームだったというだけなのだろうし、筆者の住む場所の地域性の問題なのかもしれない。
 しかし、世の中にはそういう少年サッカーチームもあるのだということを多くの方々に知っていただくのは、けっして無意味ではあるまい。チーム選択のための材料の一つにあるかもしれない。そう思って、あえて書いてみようと思う。

 近所の少年サッカーチームに所属する子の母親からの証言だ。
 4月にチームが「花見」を催した。なぜか、呼ばれたのは子の母親のみ。でも、まあチームのお母さんたちとの交流ができるならと参加した母親だったが、行ってみると自分たちはゆっくりお酒を飲むこともできず(=母親どうしの交流などまったくできず)、ひたすらコーチや一部の父親たちに酒を継がされ続けたというのだ。
 要するに、チームの子どもの母親に、宴会の「コンパニオン」の代わりをやらせたというわけだ。それが毎年恒例だというから驚く。

 次は別の日の話。
 少年サッカーチームは毎週のように、どこかのチームと試合がある。ときには、遠くの町まで子どもたちを連れていかなければならないこともある。もちろん、親たちが分担して車を出すことになる。
 配車係の親が参加メンバー一軒一軒に連絡して、その日、車を出せるかどうかを聞いて回る。どの家の車が何人乗りで、誰と誰をどの車に乗せれば限られた台数でうまく乗り切れるかを考える。これは傍で見るより、意外に面倒な仕事だ。
 しかも、当日になって、「急に車が出せなくなった」という家も出てくる。これはもう、配車係の責任とは言えない。
 ところが、いわゆるドタキャンで車の手配がもたつくと、コーチがキレる。キレるだけならまだしも、子どものいる前でその配車係の親を怒鳴りつけ、罵倒すると言うのだ。

 毎週のように試合があると、子どもはサッカー以外の活動がほとんどできなくなる。地元の子供会活動などに参加していた子も、「4年生からはサッカーチームのレギュラー争いが激しくなるので、会には参加できません」と言ってやめてしまう。
 サッカーを真剣にやるのはいい。レギュラーを目指すのもいい。でも、「それだけ」というのはいかがなものか。そのサッカーチームが人間性を含めてしっかり指導してくれるならまだしも、指導者にそんな力もなければ、やろうという意思もない。

 ここまで書いて、以前にもこのコラムで少年サッカーチームの話を書いたことを思い出した。地域のマラソン大会でチームから優勝者が出なかったことに腹を立てたコーチが、子どもたちを集めて叱り飛ばしていたという話だ。
 叱り飛ばしたって子どもの持久力が上がるわけではないし、モチベーションも自己肯定感も下がるし、コーチへの信頼感も損ねるだけなので、いいことは一つもないというような趣旨のことを書いたと思う。
 いま思い出しても、単にコーチが自分の無能さを嘆き、子どもに八つ当たりしているという図にしか見えなかった。ちなみに、このときのサッカーチームは今回の話とは別のチームだ。
 要するに、地域のスポーツチームで「コーチ」と称している人の中には、指導力、いや人間性が低すぎる「おじさん」が(まれにであったとしても)混ざっている可能性があるということだ。

 スポーツチームに限らず、子どもが所属する組織の場合、親の協力がどうしても不可欠になる。この親たちが、「主催者」と「お客さん」に分かれてしまってはまずい。全員が「自分のチーム」と思えるような組織になることが理想だ。
 現実には難しいとしても、多くの親を阻害したり、一部だけのための囲いを作ってしまったりしないように常に気をつけなければならない。

 もちろん、コーチと子どもは「師弟」でいい。そこにはしっかりとした垣根が必要だ。だが、親は違う。最低限の尊重は不可欠だが、親としては相手がコーチであろうと人間として対等でなければならない。

「そんなおかしなチーム、やめればいい」と言ってしまうのは簡単だ。筆者もはじめは「なぜやめないのか」と思った。だが、子どもはサッカーが好きでやめたくないのだ。
 他のチームに移るという選択肢もあるが、子どもにとって環境が変わるのは大きなストレスになる。しかも、他のチームで一からやるのは、すでにそのチームにいる子と比べると大きなハンディキャップとなる(実際になるかどうかはともかく、そう考えてしまう)。
 子どもが「やめたくない」と言えば、親は子どものためにと頑張ってしまう。その結果、子も親も不幸になる。

 ワセダクラブと出合えたみなさんは幸せだ。すばらしい指導者がいて、すばらしい環境があって、すばらしいコミュニティがある。だが、世の中、そんなすばらしい組織ばかりではない。指導者の質を親がよくよく吟味しておかないと、思わぬ落とし穴にはまる可能性があるのだ。

 

Vol.109 「勝つ人の姿」[楕円球コラム 「楕円球は呼ぶ」]

投稿日時:2012/05/08(火) 09:24

やはり、この人は強い。女子ホッケーの日本代表を率いる硬骨の知将、安田善治郎監督である。65歳にして、ただ丸くはならず、妥協知らずの猛練習でロンドン五輪出場を決めた。

チームづくりの核心は、最終予選決勝後の山本由佳理主将のコメントに凝縮されている。

「相手より走れば必ず勝てると信じていた。自分を信じ、チームを信じた結果がしっかり出たと思います」(スポニチ電子版)

「信」の字が3度も出てくる。8年前、アテネ五輪に初出場した際のチーム取材でも、当時の三浦恵子主将に、世界一の練習をしていますか? と聞くと即答した。

「そう思います」

信と信がすんなり溶け合うのではなく、指導者の信念と選手のそれがぶつかり、削り合い、バチバチと火を放ち、とうとうまとまる。今回もそうだ。以下、スポニチより。

「目指すホッケーが見つかっても、時代の変化が安田監督に思うようなチーム強化を許さない。陸上部と揶揄(やゆ)されるフィジカル中心の練習に、代表を辞退する若手選手が続々…」

しかし安田監督は動じない。こう記事は続く。

「世界で勝つために、ぶれるわけにはいかない。昨年12月の合宿で再び体力強化を徹底」
 
本稿筆者のインタビューでは、安田監督はこんな表現を用いた。

「イズムを浸透させるには衝突は避けられない。雇われマダムじゃないんだから。監督は負けたら全責任を取るんですから」

長くスポーツを取材していると「みずから信じるところを絶対にやらせる」指導者が意外なほど少ない事実に気づく。妥協的態度は日本列島に蔓延している。指導する側に本当の信念、確信、究極的には選手に嫌われぬ自信がないと、つい貫けなくなる。

現在のラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ監督は、サントリーで、徹底した走り込みや体重管理を強いた。根底の自信があるからだ。だから強かった。初日の練習で、ひざに手を当てた選手がいたら、そこでセッションをやめた。これも「イズムの浸透」の例だろう。この人のサントリーでの成功は、その知識や情報、システム構築によるのではなく、ぶれずに方針を浸透させ、選手の個性に関心を抱き、性格や思考を解読、そうした感受性を軸によく準備しきる姿勢にある。それは、むしろ特別なことではなく、日本国内のラグビースクールのお父さんコーチにもそういう性格と能力の人間はいるという意味で、レベルを超越した「よきコーチ」の像なのだ。

そして繰り返しだが、コーチとはそういう存在のはずなのに、実際には少ない。ここは情熱の領域でもあるが、もしかしたら資質なのかもしれない。故・大西鐵之祐さんの言葉をまたも引くなら「そこにいる人間を愛する能力」。この場合の愛とは、ただ甘くとろけるのではなく、衝突を辞さぬ激しさをともなう。そうでないと勝てない。愛情と関心があるから強いることもできる。強いて、なお尊厳を傷つけない。ここにコーチングの核心はある。

ホッケー女子代表の安田善治郎監督は、かつて筆者に「僕、科学者、信用しないんです」と明かした。「スポーツ医学の先生にはめちゃくちゃと言われる。でも結局はそのほうが勝つんです」。今回の代表では、相撲の「四股」を導入している。「時には100回も両足を上げ下げした」(日刊スポーツ)。どこか根源的なトレーニングは、選手層で劣る条件ながら、圧倒的戦績を誇った高校指導でつかんだ実感を根拠としている。他方で、海外の映像を集め、最新の攻防理論を常に学ぶ。8年前に勤務先を訪ねると、スチール机の引き出しにぎっしり横文字のビデオが詰まっていた。

新しき方法を集め、知り、それから疑い、吟味して、オリジナルの理論へ昇華させる。日本のよきラグビー指導者も同じ姿勢だ。長崎北陽台高校の名将、浦敏明元監督は、当時のスーパー12の映像を分析、ラックからのピック&ゴーのヒントをつかんだ。しかし自分のチームにあの姿勢の高さはふさわしくないと改良を重ね、どこから見ても北陽台という型を創造、反復で身につけさせた。勝つ人、伸ばす人のそれが姿である。

Vol.2 伊藤平一郎 責任と克己、得るべき信頼―[WURFC2012『 Independence Day 』]

投稿日時:2012/05/07(月) 22:51

 


  ルーキーイヤーからチームの最前線で常に体を張り続けてきた縁の下の力持ち。子供心くすぐるそのキャラクターで誰からも「愛されてきた男」は今、「信頼される男」に飛躍すべく、克己の日々を過ごしている。


 「今やるべきことを信じて、貫いて、圧倒的な力をつける。誰からも頼られるプレーヤーになりたい。今年は大きな責任というものを感じています」…。投げて、押して、走って、倒す。そこに見える覚悟。今年の「ヘーイチ」は一味違う―


 

WURFC2012 『 Independence day Vol.2 』 伊藤平一郎


編集・疋田拡


 

―ゴールデンウィーク、いかがでしたか



  もう充実のひとことです(笑)。練習の密度が濃かったですし、かなり走ったので



―基本2部練の毎日。ここまでで一番の強度だったのでは



  とは言っても、めちゃくちゃに練習したという訳ではないので。午前はユニット、もしくはウエートで、午後はチーム練というようにメリハリがありました。たしかにフィットネスはきつかったですけど(笑)



―監督からの要求はかなり高かった?



  どうなんでしょう。それなりのレベルは求められていたと思います



―ゴールデンウィークの取り組みを言葉にすると



  これまでのフィードバックをして、今一度やってきたことのおさらいをしながら、新たな部分にも手をつけたという感じです
 

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―関東戦後、チームに流れる空気は



  空気はすごくいいですね。関東戦を終えてから、ひとりひとりが以前よりもしっかりしゃべれるようになってきたイメージです



―あのゲームの後、学生間ではどんな話を



  次のメイジ戦(13日@熊谷)が勝負だよねって。そこでいい戦いができるかどうか。次もしっかりと力を出せたら、さらにいい方向に進んでいけるのではと感じています



―関東学院のことは意識していた?



  ムチャクチャ意識してましたね。昨年のあの敗戦は忘れられませんから…。後藤さんからも、ここでやらないと関東と戦える日は一生来ないかもしれないよ、ここで戦きのめしておかないとお前ら一生悔いが残るぞと言われてましたし



―迎えるにあたってはどんな心境だった?緊張、不安、自信…



  僕個人としては、緊張や不安というのはまったくなくて、楽しみで仕方なかったです


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―内容を振り返ると



  個人的には、もっともっとプレー回数を増やしたい、増やさなければいけないと感じましたし、チームとしても、セットだったり、もっと走れていたらなと。スコア的にはよかったですけど、うまくいっていないところが多々あったという感じです



―二大テーマのひとつ、先手必勝については



  アップのやり方も変わって、入りのところはものすごく意識していたんですけど、うまくいかず…。空回りしてしまったのか分からないですけど、相手に気持ちよく前に出られてしまいました。大きな反省のひとつです



―もうひとつの数で勝つ。ここは前5次第で大きく変わってくる部分だと思うけど…



  関東戦で一番できていなかったのは、その部分です。練習からいい形でできていないところもあって…。ただ、まだチーム練習を始めて1カ月だから~の面もあると思いますし、試合を重ねていくうちに理解も深まって、よくなっていくはずです
 

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―もう一点、後藤監督が「迷いなく~」という話をされるけど、実際にプレーする側の感覚は



  戦い方やプレーに、迷いはまったくなかったですね。他のみんなもそうだったはずです。とにかくやるべきことをしっかりやる。今はその何をやるべきかも明確になっていますし、まずはいい形で臨めていると思います



―スクラムはゲームの流れを決定づけた大きなポイントだった



  まぁまぁよかったとは思いますけど、どうなんでしょう…。同じことがメイジや帝京相手にできたら完璧なんでしょうけど、そこはまだ分かりません。でも、いい形であったことは間違いないです。ひとりひとりの体重アップの成果もあって、重さも乗っていましたし



―よく強大な相手と対戦すると、ヒットで勝っても、後ろの重さで戻されて~なんて光景が見られたけど…



  今年は組んでいて後ろの重みをしっかりと感じます。かなり変わったと思いますし、そうなると、やっぱり全然違いますよ
 

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―後藤監督は、自重、体幹、下半身強化の成果が出て、低さをキープできるようになったのが大きいと言われてた



  確かに関東戦に関しては、その点もよくできていた感覚はありました。体づくりの成果が見えたというか、しっかり生かせていると思います



―自身も体はかなり変わった?



  僕に関しては、体重はキープです。脂肪をちょっとずつ落とす感じで(笑)。ウエートの数値については、この春でかなり上がりました。ヘビーウエートをして、あとは綱や姿勢で自重トレーニングで鍛えた成果。今年はバランスがいいというか、うまくコントロールできている感じです



―プレー面での変化は感じてたりする?大きな体を手に入れて、実際どうなのかという部分



  僕自身は大きくはなっていないので、何とも(笑)。でも、みな体重が増えながら、フィットネスの数値も上がってますし、姿勢などかなりできるようになっていますし、試合での結果も出たので、いい形できているのかなと



―スクラムのテクニカルな部分での振り返りは



  3番の垣永もしっかり組めていましたし、まずまずだったと思います。1本上田のところでペナルティを取られてしまったのが、もったいなかったですけど
 

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―今年のワセダのスクラムは、と問われたら



  トップリーグにも通用するスクラム、です。そこを目指してます。そのためには…、絶対に低く組むことと、8人のまとまり、ヒットスピード。そこは フッカーである僕がしっかりと引っ張っていけるか、まとめていけるかだと思ってます



―今年から就任したフッカー担当・森島さんはどんなコーチ?



  フッキングがものすごくうまいです(笑)。お手本を見せてくれるんですけど、今でも僕なんかより全然、学生の誰よりもうまいのが羨ましくて…。U20でロシアに遠征した際(当時、駐在中)にもお世話になっていましたし、縁があるのかなと



―もっとも強く言われていることは



  練習から、ポジション練習から、常に国立をイメージしてやろうということです。スローイングについては特に。投げ方が変わったとかはないですけど、意識の部分ですね。あとは、フッキングを正確にする重要性についても言われています
 

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―スローイングはかなり取り組んでいる?



  森島さんがいらしたときには、見て頂きながら投げ込んでいます。もちろん、いらっしゃらない平日でもひとりでやってるんですけど(笑)。でも、なかなかうまくならなくて…。克服すべき課題です



―昨年ラインアウトのスローイングを任されなかったことについては、何を思ってた?



  もう自分のなかでは踏ん切りはつけていました。自分にできることをやろう、投げない分ランナーとしてしっかり仕事をしようって。もともとボールを持って走るのが好きでしたし。今年はまたスローイングをするようになって、大きな責任を感じながらやっています



―そのスローイング、ファーストゲームでの評価は



  後ろに投げたとき少し合ってない部分があったなと。ラインアウト全体としても、動きのなかでのちょっとしたミスがありました。ラインアウトが自分たちの課題であるという意識は強く持っています



― 一番近くでプレーしてきた上田竜太郎のことはどう見てる?変化を感じる部分だったり



  言葉で引っ張っていくタイプでは絶対にないですけど(笑)、ブレイクダウンとか人の嫌がるところで一番体を張ってくれていると思います。そこに僕たちもついていこうって。キャプテンになったからといって、特に変わったところはないですね。あいつ自身もキャプテンだから~というのはないんじゃないですか(笑)。もちろん、以前より多くをしゃべるようにはなりましたけど。スクラムは相変わらず相当な強さです。今年は一緒にトップリーグを押したいと思ってます
 

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―その前にまず大学で一番になることが至上命題。各大学のスクラムはどう見てる?



  帝京やメイジは強くて重いです。組方に特徴があるというより、全体的に重くて強い。それに対して、慶應などは重くはないけど、その分早い。今年は重さも手に入れたので、強さ、重さ、早さ、ワセダはすべてで相手を凌駕するつもりです



―すぐ下にいる部内の屈強なライバル・須藤拓輝(3年)について思うところは。練習からかなりバチバチみたいだけど



  もう超怖いですよ…。須藤はスクラムの強さに、うまさもあって、本当にいやらしいフッカーです。加えてスローイングも抜群にうまい。だから自分が勝つためには、スクラムとフィールドプレー、まぁこれって全部なんですけど(笑)、とにかくフッカーとして求められていることのすべてを、高いレベルで兼ね備えなくてはいけないと思ってます
 


―伊藤平一郎といえば、ワセダクラブのスクールに常に顔を出していて、子供たちからの人気もNo1というイメージだけど、毎週時間を割いて参加する最大の動機は



  ハハハッ(笑)。もう純粋に子供が好きというのもありますし、将来的には指導者としてラグビーに携わりたいというのが絶対の目標なので。自分も小学生のときからスクールでラグビーをしていたので、参加するたび、その頃を思い出します。僕も小さいときそうだったんですけど、大学生だったり、お兄さんたちが来てくれたらやっぱり嬉しいじゃないですか



―その子供たちがいつも熱烈に応援してくれているのは、実に微笑ましい光景



  それが本当に嬉しくて。子供たちと接すると、ラグビーを始めた頃を思い出しますし、逆にいつもたくさん応援してくれて、僕が逆に力をもらってます


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―子供たちと接するとき、心掛けていることは



  特別こうしようとか、後藤さんから何か言われているというのはないんですけど…、絶対に子供たちを楽しませてあげようとは思ってます



―スクールのときの後藤監督はどう映ってる?



  もう優しい校長先生ですよ(笑)



―中学生のときは砲丸投げをやっていて、相当ブイブイ言わしていたって話だけど…



  砲丸投げ、やってましたね(笑)。中学3年生のときは、ジュニア五輪で全国4位でした。5キロをたしか14メートル79。中学生のときは部活で陸上、週末にスクールでラグビーを並行してやっていたんですけど、進学のときには陸上からの勧誘の方が遥かに多かったです(笑)。それこそ福岡の強い高校からは全部話が来ました。ひとつ下ですけど、今ワセダでやり投げやっているディーン元気(先日、日本歴代2位の記録を出し、一躍脚光を浴びる陸上界の新星)も当時、砲丸投げで大会に出てましたね



―そんななか、ラグビーを選択したのは



  小学校からやっていたラグビーの方が好きでしたし、絶対に負けたくない奴がラグビー界にいたので。筑紫で(原田)季郎の同期、今は東海大でCTBやってる百武なんですけど、幼馴染で絶対負けたくないと



―砲丸投げの経験がラグビーに生きていることはある?



  砲丸投げ自体では特には感じないですけど、基礎体力であったり、体の使い方という面では生きていると思います

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―福岡の中学から大分舞鶴に進学した背景は



  両親が大分出身で、当時は少ししかいなかったですけど、僕も生まれたのは大分だったので。それと、小6だか中1のときに舞鶴が花園で準優勝したのを見て、憧れてたんです



―単身乗り込んでのひとり暮らし



  はい。榎本(光祐、現・コカコーラ)さんの隣に住んでました(笑)



―高校生にしてのひとり暮らし、なかなかないことだと思うけど、そのとき得たもの、今に生きていることってやっぱり多い?



  これは今も変わらないんですけど、親のありがたみというのを本当に感じましたね。毎日22時過ぎに帰ってきて、そこから洗濯して~という生活で



―大分舞鶴では、当時の相当なポテンシャル軍団のなかナンバー8でプレー



  高3のときですね。あのときのFWは全国でもトップクラスだったと思います。舞鶴では伝統的に一番突破力のある人間が8をやるんですけど、その年は僕でよかったんですかね(笑)
 

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―そして、幼少からの憧れ?ワセダへ



  ワセダにはずっと憧れて、もう絶対に行きたいと思ってました。スクールのジャージーが似ていましたし(笑)、大田尾(2003年度主将、現ヤマハ)さんの頃とかものすごく見てましたから。念願が叶ったという感じです。中学のスクールのコーチが、メイジのリクルーターをされていたこともあって、メイジからもかなり誘って頂いたんですけど…、僕がずっとワセダに行きたがっていたことを知ってくれていて



―ワセダでは最初からフッカーをやる気と決めていた?



  (当時監督の)中竹さんからは、フッカーで考えていると言われていたんですけど、入学したら12月までは1番でした(笑)。そこからジュニア選手権の決勝に2番で出て、大学選手権もフッカー。舞鶴でも2年までは1番、高校代表ではフッカーをやりましたけど、本格的にやったと言えるのは、大学1年の12月になってからです。でも、1番として試合に出ていた経験はその後に生きていると思います



―8が恋しくなったりはしない?



  あー、ワセダの8なんて僕には絶対無理ですよ(笑)
 

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―フッカーとして1年生から試合に出続けてきたけど、これまでの3年間はどんなものだった? 今振り返って思うこと



  1年目はもう訳が分からないうちに終わってしまった感じで、やり残した感、何をしていたんだろう?というのがありました。2年目は決勝まで行ったんですけど、僕とシン(3番、垣永真之介)のところがやられて負けてしまったのが、本当に悔しくて悔しくて…。昨年は1年目に似ていて、何で負けてしまったのだろうという気持ちが強かったです。負けた瞬間は、信じられない思いでした



―まだ見ぬ『荒ぶる』とはどんなものですか



  これは本当に分からないです、全然。『荒ぶる』を歌うためには…、まずはブレないことだと思います。そのときそのときでやるべきことを信じて、貫いて、圧倒的な力をつけること。僕個人としても、セットの安定はもちろん、フィールドプレーでバックロー並みの働きをして、チーム力を上げなくてはいけない。FWの核とまでは言わないですけど…(汗)、誰からも頼られる選手にならなくてはいけないと思ってます



―4年生になって、考え方などに変化はある?



  どうなんでしょう。自分たちが率先してやらなければ、下はついてこないとは感じてます。例えば、怠慢なプレーをしてしまったら、それでいいんだとなってしまう。そういった責任は感じるようになりました


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―ファーストミーティングで後藤監督から、社会的リーダーに~の話があったときは、何を思った?



  僕自身も、ラグビーを通じてそういった人間になりたい、人格を形成していきたい、将来はコーチに~と思っていたので、すごくスンナリ入ってきました。自立については…、徐々にだと思います(笑)



―WURFC2012ここで勝つ!は



  とにかく強いFW、スゴイBKでどのチームにも勝つ。そんなチームを目指してます



―最後に次週のメイジ戦について。後藤監督の「スクラムで押し勝つ」宣言にどう応える?



  それはもう、後藤さんがそう言われるならやるしかないです!(笑)。メイジはフロントとしては、当然意識せずにはいられない相手ですし、自分たちが今どこにいるのか、すごく楽しみにしています


<早大ラグビー蹴球部寮にて GWを終えて>

 


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.1』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=861


WURFC2012 『Independence day Vol.1』 上田竜太郎
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=861


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.2』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=870


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.3』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=873

Vol.3 対関東学院大、課題と確信―[後藤禎和 『緊張・継承・創造』]

投稿日時:2012/05/02(水) 20:48

 


  36名の新人たちを新たに迎え、本格的にシーズンをスタートさせたラグビー蹴球部。
4月30日のファーストゲームには、多くの人が詰掛け、上井草は近年稀に見る熱に包まれた。


 「先手必勝、数で勝つ、掲げたふたつは全然ダメ。まぁ、最初からそれができたら、今までワセダはもっと強かったんだけどさ…」。部の歴史にはしっかりと刻まれる対関東95-0。そのスタートに見えたものとは。課題と確信。『後藤ワセダ』の進む道―


 

後藤禎和『緊張・継承・創造 Vol.3 』

編集・疋田拡





 

―初陣を終えて、反響などはありましたでしょうか。当日はOBの方も含め、上井草はものすごい人出でした



 特別反響はなかったかな。ギャラリーは、、、どうなんだろう。ジュニア選手権の早慶戦、早明戦もあのくらいのイメージじゃない? 俺のなかでは想定内だったけど




―ファーストゲームを迎えるにあたって、後藤さん自身の心境はどんなものだったのでしょうか



 本音の部分では…、客観的に彼我の戦力を比較したら、うちの方が何て言うんだろうな、潜在力的には上だろうというのがあったから、やるべきことをしっかりやれば、勝てるとは思っていた。ただ、流れ次第で、それがもつれるのか、この間のようにいい形で点差が開くのかは、蓋をあけるまで分からなかった



―緊張などはあったのでしょうか。監督となると、コーチのときとはまったく違ったりとか



 あんまりない(笑)。ないというか、前にも話したように、コーチをしていた中竹と辻の1年目のファーストゲームの方がよっぽどプレッシャーを感じてたね

 

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―試合に臨む学生たちはどう映っていたのでしょう



 ある程度俺からけしかけた部分があったからね、昨年負けたということを。お前たちこのままでいいのかって。そういう部分もあったし、やっぱり初戦ということで、それなりにいい緊張感というか、ピリピリした感じはあったよ



―学生たちは、試合前もハーフタイムも、「カントー、カントー」口にし続けてましたが、後藤さん自身にそういった意識は




 なかった(笑)。まぁ、あるとすれば、ここで口にするか迷うけれど…、春口さん(ラグビー部長)のことは少し意識してたかな




―大学4年のとき、ワセダと関東学院が公式戦で初対決(大学選手権を賭けた交流戦・42-12)、そして清宮監督時代の激闘。やはり、後藤さんにとって特別な存在だと




 これも最初の回で話したけど、やっぱり春口さんは最後に勝ちきるための執念みたいなものを持っている人だから。俺自身に本当にそれがあるのか、実際そこに到達してみないと分からないと言ったものを。それ以前に、定められた時間のなかでどうチームを持っていくか、どういう風に仕上げていくかのノウハウを持っている。それにプラスして、執念を持っていたからこそ、あれだけ強いチームを作れて、結果も残してきた。現有戦力のなかでやれることをやりきってくる人だからね

 

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―関東戦に向けて、準備らしい準備はしていない感じでしょうか




 まぁ、関東も初戦ということで、やれることは限られてくるだろうから、昨シーズンの戦い方で来るだろうと想定して、最低限抑えなくてはいけないことは提示した。だからといって、特別なプレーを準備したとか、ディフェンスの仕方を工夫したとかはなくて、試合に臨む前に選手全員が持っていなくてはならない相手のイメージ像は与えて、それに対してはこう注意しようという指示を与えた程度です




―けしかけた部分もあったということでしたが、いざ試合に出ていく直前にはどんなメッセージを




 恐らく今年の夏合宿は関東と対戦できないだろうから、この先関東とやれるかどうか分からないぞと。じゃあ4年生はここで負けるようなことがあったら、負けっぱなしで終わってしまうよって



―試合の方は振り返っていかがでしょう。少し時間が経った今思うこと。戦前は余り多くは期待しないと言われてましたが



 まぁだから、練習で力を入れてやってきたセットプレー、特にスクラムの部分が、あのレベルで満足してはいけないんだろうけど、間違いなくいい形でパフォーマンスができた。これがよかったことの一点。


 もうひとつは、ほとんど停滞した時間がなかったと思うんだけど、終始こちらのペースで主導権を握り続けることができたこと。その原因の大きなふたつは、やっぱりディフェンスがある程度安定して、ボールをすぐに取り返すことができたことと、自陣から敵陣へスムーズに地域を獲得できたこと。このふたつ。


 少し力の差はあったとはいえ、それらを試合でできたということが、あの点差(95-0)に繋がったと思います。そこの部分は、満足してますね

 


 
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―スクラムはかなり変われてきているのではないでしょうか。低さを感じましたが



 んー、まずその前に、その前に、基礎体力というか、体づくりの成果の方が大きいのかなと。それは関東のFWの選手と比較してもらっても分かると思うんだけど



―関東学院の桜井監督が「ワセダ大きいね」と言われたとか



 まぁ、ただ大きいだけじゃなくて、中身の詰まったデカさね(笑)。なおかつ、自重、体幹、下半身の強化によって、そういった低さが保てるだけの筋力がついた。そこの部分が一番なんじゃないかなと。もっと専門的なスクラムのテクニック、もっと本当に強い相手と組んだときに、じゃあどうなのかというのは、練習を見ている限りではまだまだ分からないからさ




―先手必勝、数で勝つ。今シーズン掲げたテーマから見るファーストゲームの評価は。まず先手必勝、入りの部分は喰い込まれているように見えました




 クソだね、全然ダメ(笑)。相手がやってくるであろうイメージのままファーストプレーでやられていたからね。まったくダメ



―先手必勝を体現するために、試合への持っていき方で工夫した点などはあったのでしょうか。ある程度導いてあげたのか、初めということで学生たちに委ねたのか




 まぁ、ここ2年と違ってアップにコーチを入れて、担当した堺(ジュニア担当コーチ)には、ゲームのイメージとリンクするようなメニューを与えて、集中して入っていけるように頼むというリクエストは出したんだけど。そのくらいかな

 

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―かつてのようにアップをコーチが担当する形に戻したのは、後藤さんの拘りでしょうか。そこに込めた想い


 俺自身が過去アップを担当していたときの持っていき方のイメージがあって、今言ったような感じでやっていたから、それに近い形にしてもらいたいなと



―もう一方の数で勝つに関しては。どんどん湧き出てくるイメージは…



 これも全然ダメだな…(笑)




―どういった点でそう感じたのでしょうか。ディフェンスセット、アタック…



 ディフェンスに関しては、まぁ早い段階で前で仕留めていたからボロはでなかったけれども、アタックの方はフェーズが重なるにつれ足が止まってしまったりだとか、動き出しが悪くて順目にセットにできなくなったりだとか、そういうところだね

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―2大テーマから振り返ると、まだまだだと



 そうね。まぁ、最初からそれができてたら、今までワセダはもっと強かったよ




―他にも春の終わりまでに、迷いなくプレーできているように~と言われていましたが、その点は。まだ手をつけていない部分でしょうか




 それは周りから見てどう感じたかを逆に聞いてみたいかな



―皆堂々とプレーしているようには見えました



 若干ね、ちょっと停滞したときとかにSHが逡巡した場面はあったけれど、そこは練習でやっていないから仕方ない部分ではあったし、概ねよかったんじゃないかなと




―ターンオーバーが多かったと口にされましたが、タックル自体がよかったのか、ブレイクダウンになってからがよかったのか、寄りが早かったのか、後藤さんにはどう映ったのでしょう




 基本的には、しっかりセットして、ノミネートして、前に出るという部分の精度が高かった。関東のアタックに対して、精度高く遂行し続けた。そこだと思いますね
 

 
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―ディフェンスの練習にさほど時間を割いていないようにも感じていたのですが



 そんなことないかな。時間というか、エネルギーは割いてるね。ひとまず完封できたのは合格点




―よく口にされるトライの取り方については、満足できたのでしょうか




 だからそういった意味で言うと、あれだけFWに力の差があって、ターンオーバーをボンボコボンボコしたら、ああいう形で取れるトライは当たり前というのがほとんどだった。じゃあ、本当にもっと拮抗した相手でも、これだったら文句なしで取れたなというトライは、実はあまりなかった気がするから…。まだ何とも言えないかな


―キックオフがすーっと引き続く課題に感じますが、なぜなんでしょう。先日も安定しませんでした



 それはもうセンスがないから(笑)。最近の奴らは野球をやってないからじゃない?
 

 

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―外野フライをうまく取れるか、というやつですか



 そこはキャッチングセンスを養っていくことは当然継続してやっていくけれど、こぼれたボールをしっかりマイボールに確保するという部分を拘ってやっていきたい



―もうひとつ課題と言われていたラインアウトに関しては




 Aに関しては、伊藤が後ろに放ったボールが若干逸れていたけど、前日の内ゲバで上から下まで見てると、比較的安定してきてるかなと。そういう感覚は持ってます




―そこは森島コーチに任せている部分でしょうか




 スローイングの部分はもちろん森島に任せて、ラインアウト全体のコーディネートは星野に任せてる。俺から言っているのは、リフトを手抜くなとか、ジムとの連携でリフト自体の筋力アップだとか、ジャンプスピード、モーション起こしてから飛び上がるスピードかな


 
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―試合をしたからこそ見えたものはありましたでしょうか。初めて見えた部分、再認識した部分



 んー、一概には言えないかなぁ。次のメイジを経てみたいと分からない




―ファーストゲームを踏まえてプランが変わったりということは



 それはないね



―ベーシックスキルは、よくなってきているイメージはあると先日口にされていましたが




 そこもどうなんだろう。上から下、周りから見て、昨年までのワセダの試合と、初戦ではあったけどどうなのか。感覚論では、つまらないミスであるとか、スコーンと抜かれたりとか、そういうシーンが減っているのではないかなと。具体的に数字を取って分析はしてないから正確なことは分からないけど




―上田竜太郎のキャプテンシーはどう映りましたか。人生で初めてキャプテンとして迎えた試合



 あまりその辺は興味持って見てなかったから…(笑)。まぁでも、声は出てきているし、どちらかというと、何だかんだで、周りがあいつのことを頼っているような存在になっているし、いいんじゃないかなって
 

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―先ほどゲバのお話が出ましたが、上から下まで見て、チーム全体進んでいる方向性に思うところは



 これも何とも言えないんだけど…、BC、CD、DEとやってトライが一ケタ。これはディフェンスがいいのか、トライ欠乏症なのか…。ここも来週GWが明けて、対外試合をやってみないと正当な評価はできないね。ただ、ディフェンスのレベルと意識が上がっているのは間違いない。正しい方向に進めているのかは、メイジ戦次第




―GWはゆっくり時間を取れる春シーズン最後の期間になりますが、こう過ごしたいというものはありますか



 ここはもう4月にやってきたことのブラッシュアップだね



―1年生試合もありましたが、先日口にされていた「遠くを見て~」そのままの内容…



 見ての通りです。関東学院もリクルートに関しては、苦しい状況であるとは思うし、ワセダもね…




―宿命というべきか、トップレベルを経験しているのは、ごくごく一部の選手に限られてきます。まずは一定のレベルに引き上げるところからのスタート




 だから表現の仕方としては…、俺からすると、まだ人間にもなれていないんですよ、彼らは(笑)。早く人間になって欲しい。水準を上げて、勝負できるようになるところまで鍛えあげる。まずはそこから。しっかりやっていきます
 

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―新人練習、入部するにあたり、彼らに一番伝えたかったことは



 これはもう入部式で言ったとおり。努力し続けて欲しい。そして、絶対に諦めないで欲しい。それができなくなったら、もういなくなって構わない、頼むから辞めてくれと


 

―完敗のなか見えた新人練習での成果、成長の跡はどんなところでしょう




 そこもやっぱりディフェンスなんだよね。特別足の速い奴もいなければ、強い奴もいない。どうやって勝ちを、拾うという言葉でいいんだろうけど…(笑)、考えると、やっぱりディフェンスでしっかり前に出て止めて、相手のミスに乗じる。それしかない。前半の前半ハマりかけたのは、練習の成果、成長の跡だとは思います




―監督になられてから「ワセダラグビーとは」の価値観に変化などあったりするのでしょうか




 そこはないかな。むしろ、監督になることによって、監督から発する言葉であるとか、方針であるとか、大きくは変わってない自信はあるんだけど、それがその世代のワセダの色に濃く出てくる、影響を与えてしまうというのは感じますね。そこは本当に責任を持って、監督としての発言、監督としての態度には気をつけなくてはいけないなと痛感してます


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―話が少し変わり…、先週からラグビースクールが開校しました。その理念、大切にしていることをお教えください



 今年俺が監督になって、部員に掲げたこととまったく同じです。いい人間を育てる。絶対に諦めないチャレンジ精神と、人を思いやる気持ち。このふたつを大事にしています
 


―ラグビーを教えるにあたり、心に置いていることは。若年層ではよくenjoyという言葉を耳にしますが



 ワセダクラブにも分厚いマニュアルがあって、ある程度体系化されているんだけど、じゃあいい人間を育てるためにどういうアプローチをするのかという部分で、もちろん楽しくなくてはいけない。子供は親の意思で強制的に来させられているから、まずは子供たち自身が本気で日曜日になったら上井草に来たいと思えるような形にもっていきたい。


 そのためには、子供たちが腹の底から楽しいと思えること。そして当然、ワセダと名のつくスクールなので、技術的にラグビーがうまくなる。さらに3つ目が、人間的な成長という部分で、困難なことにチャレンジさせる。例えば、体をぶつけるということは、すごく怖いことなんだけど、そこを超えさせてあげる。


 あとは、基本的に実力均等なチーム分けをして、能力の高い子は少し劣る子の分もがんばるだとか、全員で力を合わせることで精神的な成長を促す。そんなところです




―現役学生たち、ラグビー部との関わり方については




 今は現役学生について言えば、希望者のみ、自分の練習に負担のない範囲で、手伝うカテゴリーは指定して手伝ってもらっています。来れるときに来てもらうスタイル。これからは、せっかく俺が監督になったからには、例えばAチームが土曜日試合のときがあれば、翌日アクティブレスト代わりに全員来てもらうとか、そういった取り組みをしていきたいなと
 

 

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―アカデミーも設けて、ワセダクラブから高校、大学のラグビー界にかなりの人材を輩出するようになってきていますが、若年層の強化・育成に思うところは…と問われたら



 一刻も早く、こういったことを協会主導で取り組んで欲しいと思ってます。幅広くやろうとしても、今はもう能力の高い子供はあまりラグビーをやっていないから、エリートたちをピンポイントで育成していく形でいい。高校の勢力図を見れば、ひとまず福岡と大阪と首都圏の三地域だけでもいいから明日からこれをやれと協会が提示する。ジュニアジャパンより先に、そんなことができたらいいだろうなと




―ワセダクラブのアカデミーも基本目指しているのはそういったところだと




 まぁ、色々な子供たちがいるけれど、目指しているところはそうですね。学校とかでは体験できないようなトレーニングや練習はさせられているかなと




―最後に、大事になってくると言われた次のメイジ戦に向けて。こんなゲームにするという想いを




 基本的にメイジはFW、特にスクラムなので、その部分で押し勝つことかな。上から下までそういう風に持っていきます



<ワセダクラブ事務所にて 入部式、ファーストゲームを終えて>


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.1』
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