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Vol.81 「スポーツ・ジャーナリズム」[楕円球コラム 「スタンドから」]
Posted Date:2010/03/08(Mon) 13:15
テレビキャスターの草野仁さんとお話しさせていただく機会を得た。現在では、クイズ番組の司会やバラエティ番組のイメージが強いが、NHKでは野球中継や競馬中継、さらにはオリンピックの実況も担当されるなど、スポーツへの造詣も深い。
雑談の中で出た話なのだが、草野さんは常々、スポーツ選手にインタビューするインタビュアーの不勉強さに、忸怩たる思いを抱いているとのことだった。具体的な話としては、バンクーバーオリンピックのインタビューを挙げられていたが、なるほど、筆者も感じていたことをはっきりと的確に指摘されたという印象だった。
簡単に言うと、「なぜ、テレビで代表して話を聞くインタビュアーが、誰でもできるような質問をするのか」ということだった。
「このオリンピック、競技を終えた今の心境は?」
「試合前、どんなことを考えていましたか?」
そんなことは素人でも聞ける。プロのインタビュアーであるなら、その競技について多少なりとも調べて、勝負どころはどこにあったのか、なぜあそこであのプレーを選択したのかなど、選手の側が「この人はわかっている」と思うようなことを聞かないと、選手の本音を聞きだすことはできないというお話だった。競技者と同レベルとまではいかなくても、ほとんど勉強をせずに話を聞くというのでは、プロのインタビュアーとは言えない。
メジャーリーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手は、マスコミ嫌いで知られている。だが、最初から嫌いだったわけではない。インタビューする側があまりに低レベルな質問ばかりするので、答えるのがばかばかしくなったのだという。
たしかに、テレビ中継などを見ていると、このインタビューはいったい何を聞きたかったのだろうと思うことが多い。そもそも質問になっていないことが多いのが不思議だ。
「ナイス・ホームランでした」
「ありがとうございます」
「ツーアウト2、3塁という、非常に緊張する場面でした」
「そうですね。でも、とにかくランナーをかえすことだけ考えていました」
「それまでの2打席はうまく打ち取られていました」
「はい。なので、あそこの場面はとにかく打ちたいと思っていました」
「最後にファンに一言お願いします」
「明日も応援よろしくお願いします」
インタビュアーはまったく質問をしていない。選手のほうが「こういうことが聞きたいのかな」と推し量って、答えているのだ。しかも、見ていれば誰でもわかっている当たり前のことしか言っていない。
これは筆者の創作だが、野球であれ、サッカーであれ、ラグビーであれ、だいたいこんなインタビューが大きな顔をしてまかり通っている。内容ではなく、選手が話をしたという事実だけが重要であるかのようだ。
ただし、これはインタビュアーだけの責任にはできない。スポーツ・ジャーナリストたちは、少なくともわれわれ読者、視聴者、ファンの求めているものには敏感なはずだからだ。つまり、われわれファンが、選手の本音とかプレーの機微とか勝負のあやといったことを知りたいと思っていないからこそ、内容のないインタビューがまかり通ってしまうということだ。そうでなければ、「くだらん質問ばかりするな」と抗議が殺到するはずだ。
競技と関係のない質問ばかりするインタビュアーもいるが、選手の好きな食べ物は何かとか、持っているバッグのブランドは何かとか、競技前に聞いている曲は何かなどを知りたいと思っているファンが多ければ、そういう質問になるのも仕方がない。
ファンの目が肥えてこなければマスコミもそれに合わせてしまうだろうし、マスコミが肥えた視点で話を聞かなければファンの視点も上がってこないという、「卵が先か鶏が先か」という難しい問題にぶつかってしまうのだ。
もしかしたら、スポーツ・ジャーナリズムに限ったことではなく、日本人全体、日本語全体の問題として考えるべきなのかもしれない。日本人は論理的に考えたり、論理的に話したりするのが苦手だと言われる。なんでも曖昧に表現して、あとはそこはかとなく感じてくれという文化らしい。はっきり言うのは「野暮」というものだと。
しかし、それは日本の中だけで通用するものだ。世界に出たら、曖昧は美徳でもなんでもない。単なるいい加減か、悪い意味での優柔不断である。
さらに、日本人は、自分の考えを言葉で論理的に表現する訓練を受けていない。ものを考えないわけではない。ただ、その表現方法を知らないのだ。
これまで世界のスポーツの舞台で、日本人が好成績を収めるたびに、日本人に不利なルール変更がなされてきたことを思い出してほしい。世界の舞台で、論理的に反論することがなぜできなかったのか(もちろん、政治的なことも含めて)。
それがスポーツ・ジャーナリズムのせいだと言っているのではない。ファン全体、日本人全体として、もっと深い考え、もっと高い視点で競技を見る目を養い、同時にその考え、その視点から表現していかなければいけないと思うのだ。
草野仁さんは言う。
「アナウンサーは視聴者に見られているという意識があるから、もっとうまく話せるようになろうと努力するんです」
スポーツにもきっと共通点があるに違いない。ファンの存在意義の一つもそこにあるに違いない。
ラグビースクール通信Vol.50「ブレイブルーパス府中JRC戦」[ラグビースクール通信]
Posted Date:2010/03/06(Sat) 14:36
◇中学生カテゴリー 対ブレイブルーパス府中JRC <年度最終試合>
日時:平成22年2月28日(日)
場所:東芝府中事業所 人工芝グラウンド


<<<次回のお知らせ>>>
3月6日(土)年度最終練習 3月7日(日)修了式
平成21年度の練習最終日と修了式の模様をレポートします。
■会場:早稲田大学上井草グラウンド(土曜・日曜両日)
■土曜 練習時間:17時30分より
■日曜 終了式時間:9時00分より
ワセダクラブ中学生カテゴリーに興味のある方は、是非試合を見に来てください!
<<<ラグビー中学生プレーヤー募集>>>
ワセダクラブ中学生カテゴリー(C5)でラグビーを一緒にしませんか?
初心者・体験入部大歓迎です。
お問い合わせは、ワセダクラブ事務局(03-3301-5930)まで
ワセダクラブ ベンチャースクール (小中学生対象)[サッカーDiv トップ]
Posted Date:2010/03/06(Sat) 11:51
ワセダクラブ ベンチャースクール
ワセダクラブは、文武両道を目指す子どもたちを応援します。 

2010年4月より、ワセダクラブに小中学生向けの学習スクールが新設されます。(通称;ワセダクラブベンチャースクール)
論理的な思考力、算数・数学力を伸ばすことに力を入れた授業内容となっており、早稲田大学大学院理工学研究科OB や理系早大生を中心とした講師たちが丁寧に教えます。
スポーツと勉強のバランスを保ちながら文武両道の習慣を身につける場所として、算数・数学以外の苦手な教科を克服 していく場所としても是非ご利用ください!
■スクールの目的
ワセダクラブでスポーツに励む子どもたちの勉強面をサポートし、「文武両道」を習慣づける場を提供する。
また、運動能力に秀でている一方、学習面に不安を感じる子どもたちに、算数や数学を中心とした勉強の楽しさや意義を伝え、主体的に勉強に取り組む姿勢を育てる。
※ 本スクールでは受験指導には対応しておりません。 【受験指導のご相談はこちらで承ります。】
■対象
・小学4、5、6年生
・中学1、2、3年生
※ワセダクラブ生限定 (一般のお子様は受講できません) 【一般向けのクラスはこちらから】
※上記学年は2010年4月~
■スクール概要
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小学生コース
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中学生コース
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開催日程
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毎月3回
(第1,2,3火曜日)
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毎月3回
(第1,2,3火曜日)
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学習時間
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80分
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90分
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時間帯
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17:00~18:20
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18:40~20:10
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定員
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8名
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8名
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学習形態
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少人数・個別指導式
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少人数・個別指導式
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内容
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前半
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後半
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前半
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後半
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算数教室
プリント演習・解説
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自習
質問受付
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算数教室
プリント演習・解説
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自習
質問受付
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※初回は、4/6(火)~となります。
※祝日と重なった日は、お休みになります。
※上記開催日程は、2010年4月~7月までの日程です。その後は、追って掲載いたします。
■授業詳細
前半の算数特訓、数学特訓では、スクール側で学年・時期に合わせたプリントを用意します。
後半は、各自家庭学習や学校の教材を持ち込んでの自習形式とし、分からないところをその場で質問・解消していきます。
毎月第3回目の授業後には、「世の中の出来事」をテーマにした社会性の高い課題を与えます。(次月第1回目に提出)
算数や数学のように答えが決まっている問題を解くだけではなく、実際の社会で起こっている問題や出来事について自分なり
の答えを考え出す習慣を身に付けていきます。
全体として、ただ問題を解かせるだけではなく、勉強と社会とのつながり(社会性)についても伝えていきます。
これによって、勉強の意義や楽しさを理解していただきたいと考えています。
■講師
・代表講師(責任者);阿部 智行
【略歴】
早稲田大学理工学部応用化学科卒業
早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻修士課程修了
製薬会社勤務
現・早稲田ユナイテッドベンチャースクール(WVS)責任者兼講師
・アドバイザー;岩崎 勇一郎
【略歴】
早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻博士課程修了(工学博士)
早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻MBAプログラム修了(経営学修士)
株式会社早稲田ユナイテッド代表取締役社長
NPO法人ワセダクラブ理事
・その他講師
現役の早稲田大学生(院生)
■場所
西武新宿線・東伏見駅徒歩1分の教室(下図)
〒202-0014 東京都西東京市富士町4-13-24-3F

■参加費
月額5,000円
※その他の費用は一切かかりません。
■お申込
以下、必要事項6点をお電話またはEメールでお伝え下さい。
- 生徒ご氏名(ふりがな)
- 学年
- 所属しているワセダクラブのスクール名
- 保護者ご氏名(ふりがな)
- ご連絡先電話番号(可能であればEメールアドレスも)
- ご住所
■総合受付
ワセダクラブベンチャースクール事務局
(受付は早稲田ユナイテッドベンチャースクールが代行)
TEL; 042-319-3855 (平日11:00~19:00)
FAX; 042-319-3866 (24時間受付)
E-mail; info@waseda-vs.com
ご質問もお気軽にお問合せください!
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Vol.81 「異物を抱いて」[楕円球コラム 「楕円球は呼ぶ」]
Posted Date:2010/03/02(Tue) 15:20
スポーツライターは、案外、社会論、文化論めいた言説が好きだ。なに、一般化したのは、筆者のズルで、つまり自分自身がそうなのである。
「日本人は農耕民族なので個の突出を嫌う」。「アングロサクソンは狩猟民族であるから個人主義」。このあたりは典型で、コーチの資質には、こうした「仮説構築力」と「断ずる力」は不可欠なのだが、報道する立場ではいささか危なっかしい。へたをすると偏見とも結びつく。
いまどきの若者は…も、そのたぐいではある。もちろん、齢を重ねて、なるだけなら「いまどきの若者は」と口にすることなく生きたい。でも、いまから口にする。
いまどきの若者は「他者への関心が薄い」。カッコをつけたのは逃げではなく、このところ複数のラグビー指導者からそう聞いたのである。
大学の指導者が3人、高校の現場に近い者がひとり、以下の内容を語った。「先輩が後輩を教えようとしない」。「いや、そもそも教え方がわからない」。「家族や同級生といった自分のごく近くの人間との安心できる関係のみを好む」。あるいは、「最近の若い人は外国の映画を観なくなった。大学生の年齢でも日本語の吹き替えはないか、とたずねる」だとか「外国の音楽にもあまり関心がない。自分の好きな日本の歌の好きな旋律や詞のところだけ聴く」といった識者の分析もメディアに見つかる。
4年前、堀井憲一郎の『若者殺しの時代』(講談社現代新書)を読んで、最近の早稲田大学の学生は「単位を取る」でなく「単位がくる」と言うのだ…と知った。おおまかに述べると、携帯電話とインターネットが爆発的に普及したことにより、個人が「世界」とダイレクトに結ばれてしまい、そのストレスが、たとえば大学の単位取得についても潜在意識において距離を置こうとさせる。
携帯メイルにいたっては、それこそ自分の誕生日に自分宛に祝福のメッセージを送ってくれる人間の「地球上における総数」がすぐにわかる。無意識のストレス。以下、本稿筆者の見解として、だから、ごくごく近い仲間と身内で固まり、「外」への関心を断ち切りたい。「空気が読めない」。この呪われた言葉が普及したのも、誕生日メイル内の快適なサークルに「異物」がまぎれこむことへの嫌悪と恐怖ではないだろうか。
先輩が、嫌われ役、あるいは人情あふれる世話役となり後輩を鍛え、指導する。それはもはや快適を大きく損なう「外」の世界なのか。
ラグビーのグラウンドなど異物だらけである。また、そうあるべきだ。コーチ(監督)も、選手も、自分自身の好き嫌い(内)と、異なる存在への想像力(外)を突き合わせながら生きなくてはつまらない。キーワードは「寛容」だと思う。
なんて、まったく社会論ふうなのだが、これは実感でもあるのだ。実は、若者に限らず、スポーツの現場や周辺ではオトナからも寛容の余地が失われつつある。
例のスノーボードのハーフパイプ、國母和宏の着こなし騒動もそうだ。スノーボード競技らしい「旧態の権威から解放されたカルチャー」の象徴であらねばならぬという自負は、なるほど「内」だけに完結していた。しかし、批判する側も「自分の倫理観と好き嫌い」から一歩離れて、競技文化の象徴としてのアスリート像を想像した形跡はない。
漫画家のやくみつるは「制服を着崩すことがよくないのに、学校では恒常化しており先生がとがめることもない。この風潮に待ったを掛けるためにも本国に召還するべきだ」とのコメントをメディアに流した。
漫画家とは、着崩す側の心情に魂を寄せる仕事と発想したのは、こちらの偏見としても、なんたる狭量だろう。苦笑が憎悪に引き上げられ、未熟と悪徳はすりかえられている。
ラグビーの現場でも何度か感じた。フルタイムの指導者、その上の会社直結の管理者が増えて、すべては査定と結ばれ、しだいに減点法がまかり通る。それではさみしい。
「偶然生まれるものが完全なものだ」
それが名優、勝新太郎の信念だった(『天才 勝新太郎』文春新書)。
まあ偶然に頼って強いラグビーのチームはつくれない。しかし減点法ではもっとつくれない。たとえば、新監督を迎えた早稲田も、肯定的人間観ででっかく進めば、自然に勝つような気もする。
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