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Rugby Familiarization ~ルールと雑学でラグビーに親しむ~

Vol.11 ラグビー雑学その3「“トライ”ってどういう意味?」投稿日時:2006/10/17(火) 17:19

 ラグビーの醍醐味といえば、やはり“トライ”でしょう。重戦車フォワードが敵のディフェンスをなぎ倒してのトライ、バックスの華麗な展開で敵ディフェンスを翻弄してのトライ、個人技で敵を抜き去り独走トライ……どれも観衆を魅了し、興奮を最高潮にしてくれるプレーです。
 現在のルールではトライで5点、トライ後のコンバージョンキックで2点を獲得することができます。ペナルティキック、ドロップゴールが3点ですから、トライの重要性が増すのも当然と言えましょう。
 そうは言っても、2003年のワールドカップでは、イングランドのJ・ウィルキンソン選手がキックの重要性を再認識させてくれるすばらしいプレーをたくさん見せてくれました。ラグビーの魅力はトライだけではないのだと教えてくれたと同時に、ラグビーというのは“フットボール”なのだと改めて思い出させてくれたという点でも、大きな意味があったと思います。

 ところで、この“トライ”というのは、どういう意味なのでしょうか。英語に直せば“Try”。つまり、“挑戦する”という意味の“トライ”です。「そんな単語、中学生でも知っているよ」と言われそうですが、ではラグビーのトライとはいったい何に挑戦するのでしょうか。
 昔はトライをしても得点にはなりませんでした。そのあとのキックを決めれば勝ちというルールでした。つまり、トライというのは、勝ち負けを決めるキックに挑戦する権利を獲得したということだったのです。“トライを取る”と言いますが、まさに“キックをする権利を獲得する”という意味だったのです。現在のルールだけで考えますと、トライが何に挑戦するのかはわかりにくいかもしれませんが、昔のルールで考えますとすぐにわかります。

 ですが、苦労して苦労してやっと取ったトライも、キックをはずせば元の木阿弥。例えば10トライノーゴールと1トライ1ゴールでは、後者が勝ちとなるわけですが、これではおもしろくないということになり、トライにも得点が与えられるようになったのです。
 もちろん、はじめの頃は、キックの方が点数が多く、重要視されていました。その後、段々とトライの魅力が勝り、いまではトライ5点、コンバージョンキック2点となったのです。

 トライの意味はわかったと思いますが、では、“コンバージョンキック”というのはどういう意味なのでしょうか。“Conversion”。辞書を引くと“転換、変換”などと出ています。これもわかりにくいですね。何がどう“転換”するのでしょうか。
 現在のルールでは、トライを決めて5点、その後、コンバージョンキックを決めるとプラス2点ということになっていますが、以前はそうではありませんでした。例えば、トライ3点、コンバージョンキックでプラス2点という時代、正しくは“トライで3点、コンバージョンキックが決まればトライの3点はなしにして、キック成功の5点とする”ということだったのです。
「それって、同じことじゃないの?」
 はい。同じことです。例えば現在の“トライ5点、コンバージョンキック2点”というのを、“トライ5点、コンバージョンキックが決まればトライの5点はなしにして7点にする”と言っているだけです。
 しかし、これが“Conversion”の由来なのです。つまり、トライの点数からキック成功の点数に“転換する”わけです。点数を転換するためのキックがコンバージョンキックだったのです。

 コンバージョンキックは前述のように、もともとはこのキックが決まるとその時点で勝敗が決していましたから、他のペナルティキックなどとは違った特徴があります。その最大のものは“チャージ”が許されていることです。
 ペナルティキックを蹴られる敵側(相手側)の選手はルール上「相手側はキッカーがキックするために近づき始めてからキックが終わるまで、両手を下げ、静かにとどまっていなければならない」のですが、コンバージョンキックは「相手側のプレーヤーはすべて、キッカーがキックするため近づき始めるか、キックをしようとするまではゴールラインに退かねばならず、かつゴールラインを踏み越えてはならない。それ以後はゴールを阻止するために跳び上がってもチャージしてもよいが、その際、他のプレーヤーが身体をサポートしてはならない」となっています。
 試合中もよく見ると思いますが、コンバージョンキックはキッカーがキックのために始動したら、相手側は邪魔(チャージ)するために走り出して、両手を挙げてもいいのです(ただし、大声を出したりするのは反則です)。ペナルティキックの場合は蹴り終わるまで静止ですから、全然違います。勝敗を決するキックに対しては、守備側にもできうる限りの守備権が与えられていて、その名残が現在にも伝わっているのです。

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