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■グラサントレーナー“Roo(ルー)”とは…?

早大ラグビー部佐々木組の学生トレーナーとして、早大の大学選手権連覇、日本選手権でのトヨタ自動車戦勝利に貢献。卒業後、南半球へと旅立ち、現在はオーストラリアの某強豪プロチームで修行を続けるさすらいのトレーナー。トレードマークはサングラス。

 

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“Roo”のスポーツクリニック

Vol.02 外傷の初期治療と方法-1 応急処置投稿日時:2006/10/17(火) 18:16

 みなさんこんにちは、早稲田大学ラグビー部メディカルチームがお送りするオンラインクリニックのはじまりです。お相手はドクターTとわれわれその仲間たちです。

運動中に不幸にして怪我をしてしまった場合に、みなさんだったらどうしますか?
氷で冷やす ! ? 温める ! ? 痛いけど監督が怖いから我慢する ! ? 
この最初に行なう処置(応急処置)の遅れや誤った対処をすると、直るまでの期間を大幅に遅らせることになり、その差は一ヶ月に及ぶ事もあります。たかが捻挫などとあなどってはいけません。

怪我が起きてから家に帰るまでの初期治療が勝負です。試合中の早稲田のベンチを見てみてください。交替した選手がすぐに足などに氷の入った袋を付けてアイシングをしています。(そこで袋を巻きつけているのが僕らです)試合で打撲したり捻挫した箇所をすぐに冷やしているのです。詳しいやり方などは次回に紹介します。

ここでは痛いとき・血が出ているとき・頭を打ったときの対処方法について紹介します。

[1]受傷直後の処置

1.痛いとき(打撲・捻挫・骨折・脱臼など)

 プレーを中止し、まずアイシングをしましょう。ほとんどはぶつけたり捻ったときに痛みを感じます。たとえば注射のとき痛くて泣く人もいれば、平然としている人もいます。このように痛みの感じ方は人によって違います。ひとつの目安としては動かせるかです。特に下半身の場合は次に立てるか、歩けるか、走れるかです。水やコールドスプレーでこれらができればそんなに重傷ではありません。痛くて動かせなかったり、変形が見られたり、腫れてくる場合はアイシングと固定をして、すぐに病院へ行ってください

[ 応急処置 ]この原則をRICEと言います。
R(Rest)プレーを中止し、患部を安静に保ちましょう。
Ⅰ(Icing)患部を冷やしましょう。
C(Compression)患部を冷やしながら圧迫をして、腫れを最小限に抑えましょう。
E(Elevation)患部を心臓より高く上げ、腫れを最小限に抑えましょう。

(注意1)アイシング、RICE処置について詳しいことは次回からの2回にわけて書く予定です。

2.血が出たとき(擦り傷・切り傷・鼻血)

 まず最初に止血しましょう。止血の方法はいろいろとありますが、圧迫止血が一番手軽で容易だと思います。

[ 圧迫止血 ]
 滅菌ガーゼ(なければタオルなどで)傷を強く抑え止血します。また、出血部より中枢(心臓に近い部分)をしばる方法もあります。ただし、この方法は締めすぎないことと長時間しばったままにしないことが大事です。止血後は、傷口に汚れ(泥や草など)があるようなら、水で傷を綺麗に洗い流し汚れを出し、薬局で手軽に手に入る消毒薬で消毒をして絆創膏やガーゼで患部の保護をしてください。泥や草が残っている場合は破傷風などの感染症の原因となります。病院へ行きましょう。また出血が止まらないときも必ず病院で見てもらいましょう。

[ 鼻血の場合 ]
 まず頭をまっすぐに(垂直)にして、指やタオルで鼻を押さえてください。首を後ろに反らしたり、寝ると鼻血がのどや口に流れるので注意してください。また、首の後ろをたたくのはかえって刺激になるのでやめましょう。次にガーゼや脱脂綿を鼻に詰めて、上から鼻を押さえてください。そして氷やぬらしたタオルで鼻を冷やします。それでも出血が止まらなかったり、強い痛み・変形が見られるときは鼻骨骨折の可能性がありますので病院へ行って下さい。

3.頭を打ったとき

 その場から動かしてはいけません。まず意識があるかどうかのチェックです。意識がある場合は“名前は?”、“ここはどこ?相手はどこ?”、“今日の朝ごはんのメニューは”などの質問をしてください。質問の答えがしっかりしていれば立たせてふらつきの有無などをチェックします。“今日は何曜日?何日?”などの質問はあまり適切ではありません。長い合宿中などはスタッフですら答えられませんから。

意識がないときは名前を呼んだりつねったり水をかけたりして刺激を加えてください。脳震盪の多くはこれで戻ります。戻らない場合は直ちに救急車を呼んでください。

意識が戻ったら、先ほどの質問をしてください。

また、足がふらついたり頭痛や吐き気がある場合は、しばらく横にして、氷や濡れタオルで後頭部を冷やしてください。最初に軽症に見えても後で小さな出血があり後で取り返しのつかなくなることもありますので、脳外科の受診をお勧めします。その日は入浴・飲酒など血行が良くなるようなことは避けてください。

今回は痛いとき、血が出たとき、頭を打ったときの応急処置につき紹介しました。

それぞれの詳しい話は今後順次お話しますので、乞うご期待を。

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早大ラグビー部佐々木組の学生トレーナーとして、早大の大学選手権連覇、日本選手権でのトヨタ自動車戦勝利に貢献。卒業後、南半球へと旅立ち、現在はオーストラリアの某強豪プロチームで修行を続けるさすらいのトレーナー。トレードマークはサングラス。

 

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