ブログ一覧

ブログ 2012/10

Vol.6 布巻峻介 敗北で得たもの、投げ掛けへの答え―[WURFC2013『 Independence Day 』]

投稿日時:2012/10/24(水) 20:52

 


  今こそ問われる『荒ぶる』への想い―。先の筑波大戦で身に沁みて感じた課題と、自分たちの至らなさ。とりわけ奮起が求められるBK陣に対し、後藤監督は「しばらく彼らと向き合っていきたい」と強い言葉で投げ掛けた。



 その中枢、ワセダを背負っていくべき男は今、何を想うのか。その言葉にどう応えていくのか。あの敗戦から得たもの、これから掴みにいくもの。ヌノマキのホンネ―

 





WURFC2012 『Independence day Vol.6』 布巻峻介

編集・疋田拡



 



―今はどんな想いで毎日を




  今からやれることは限られてきますし、今までやってきたことを試せてはきているので、これからやっと自信を持って挑める時期なのかなと思っています





―聞きたかった自信の部分、失ってはない?




  筑波戦に勝てていたら、本当に今までやってきた練習の成果が出ていたら、やってきたことは間違ってないんだと自信を持てていたとは思いますけど…。あそこで勝てなかったので、やっぱりまだどこかが足りないという部分と、やりたいことができていない部分~という感じです





―筑波大戦を振り返ると。少し時間が経った今思うあの試合




  やっぱり肝心なところでミスしていますし、勝ちたかったというのはもちろんありますけど…。ああいう強い相手にはひとつのミスで負ける、そういったところを教わったゲームだったと思います

 




―敗因はと問われたら



  技術的に言えば、ボールを失う場面が結構あって、相手がミスしてくれたところでもチャンスを生かせなかった。チャンスを作るところまではいってたんですけど、そこをことごとくミスで終わっていたのは、よくなかったなと





―目立つミスの多さ、要因はどう捉えてる?




  もちろん技術的な問題もありますけど、精神的に言うと、ボールをどれだけ大事に思えるかだと思います。その場面場面でミスをしないことがどれだけ大切かを認識すること。そこでいつもどおりにやってしまってミスをする。ここが大事!という意識を持たないと、どうしてもミスが起きてしまう





―後藤監督は、「アタックの精度で負けたという表現で悪くない」と言われていた




  もちろんアタックの精度というのが一番だったと思います。でも、ディフェンスも後から見ると、結構1:1でいかれているところもありますし、最低限のディフェンスはできたと思いますけど、欲を言えばもっともっと前に出たかったというのはあります





―今までにないプレッシャーを感じて~という面はあった?




  強い相手だというのは分かっていましたし、実際1:1は強かったです。加えて、エースランナーも何人もいて、そういう意味では怖いところはありました。そんななか、前半0-0。その状況でも、負ける気はまったくしなくて、むしろこういう試合は久しぶりで、今日は楽しくなりそうだなと思ってたんですけど…

 




―最後の5分のところを言葉にするとどうなる?キレたのか、力尽きたのか、ワセダらしくなかったけど…



  まぁ、逆転された段階では、まだひっくり返すチャンスはあったんですけど、やっぱりどこかで、それまで粘ってきたところがプツンとキレたという面はあったんだと思います





―7-5のまま迎えた終盤はどんな思いだった? 思い通りいかないなかでも、リードして辿り着いたラスト




  ディフェンスは安定してましたし、敵陣に居れば一発で取られることはないだろうと。敵陣に居て、最低3点でもいいから取りたいという気持ちだったんですけど…





―実際スコアできず、体力的に消耗していたなんてことは…




  僕個人的には、走れていない部分があって、そのせいでミスをして、自陣に入られてしまったのは反省しなくてはいけません。でも、80分戦いきる体力はみんなにはあったと思います





―もう少しこう戦えていたらというのは




  もちろんたくさんあります。まずは敵陣にいくこと。エリアの取り方であったり、FWを絡めた攻め方であったり、数えきれないくらい。もう少し賢い戦い方をしなくてはいけませんでした

 




―さっきディフェンスでももう少し前に~と言ってたけど、それでも75分まではシーズンベストだったのでは?



  そうですね。それぞれ気持も入って、組織的に守るところは守って、練習の成果はしっかり出ていたと思います。ただ、ピックでゲインを許してしまうところがありましたし、フェーズでBK展開してきたときにも、もっと前に出てターンオーバーしたかったというのはあります





―アタックに関しては。前半はそれなりに崩せてはいたと思うけど




  ゲインもできてましたし、トライを取れるチャンスは何度もありましたよね。そのチャンスのところで、みんながどれだけこう取るんだというイメージを共有できるか。それに対して動けるか。


 これが繋がっていれば~と言っても、結局はミスで終わっているわけですから。自分たちでそう終わる原因を作ってしまっているところがあるので、落ち着いて、普段やっているとおりにできればいいのかなと思います





―今イメージという言葉がでてきたけど、まだ描ききれてない面はある?みなが共有すべきトライへの道すじ




  そうですね…。もちろん、頭のなかにはイメージあるんですけど、それで実際にトライを取らないと、その絵を実現させられないと、チームとしてこうすれば~という自信にならないと思うんですよ。だから、今は本当の意味でのイメージというのは、持てていないのかもしれません





―筑波大戦の後、BK陣ではどんな話を




  今は単純にミスを失くすことを意識してやっています。動きに関しては、特別変えるようなことは考えていなくて、細かいところを追求していこうと

 




―後藤監督は、「しばらく彼らと向き合っていきたい」と言われたけど、それにどう応える?



  今はBKの練習にずっとついてくれていますし、その練習に対して、なんでこういう練習をしているのか、その意味をしっかりと考えて、目の前のことに100%で取り組む。そうやって応えなくてはいけないと思っています





―BK陣が持つ可能性については




  両WTBは速いですからね。でも、ふたりがいくら速いといっても、そこにボールが渡るまでの過程をしっかり作れなかったら、どんなにすごいWTBでも止められてしまうので、もっとひとりひとりの動き、ボールをもらう前の動きであったり、何か相手の嫌がることをしなくてはいけない。今は本当に相手のしたいようにディフェンスさせてしまっているので、そこはもう少し工夫していきたいです





―先日、HB団+自分+首脳陣でミーティングをしていたけれど




  一試合、要所要所を止めながら見て、ここはこうもできる。こうしろというのではなくて、こういうプレーもあるよという選択肢の話をして頂きました。その部分を色々と教えて頂いて、そのなかで僕たちが判断していく。ゲームメーク、ゲームコントロールの部分です





―自分自身の今はどう捉えてる?




  全然…。アタックに関しては、もっとラインブレイクしていきたいですし、ディフェンスでももっとビッグタックルしてチームの流れを変えたい。でも、まったくそれができていないので、もっと強く、流れを変えるプレーをしないと、この先やっていけないと思っています

 




―高1の全国デビュー以来、ものすごいインパクトを残し続けてきたこともあって、周りはどうしても「停滞」という目で見てしまうと思うんだけど…



  まぁ高校時代までよりは、相手も強くなってますし、簡単にラインブレイクなどはできないと思いますけど…。でも、それでもしなくてはいけないですよね。これから練習してやっていくしかないです





―大学デビューとなった昨シーズンはどう消化している?




  春先のケガは自分のなかで大きかったです。昨年はもう、大学でラグビーできる体ではなかったので…。そこも自分の課題のひとつとして取り組んでいます





―これまでずっと勝ち続けてきたラグビー人生だったと思うけど、簡単には勝てない今のこの状況というのはどんなもの?




  高校時代は負けることがなくて、昨年大学に入って関東学院に負けて、この間も筑波に負けて…。負けというのが新鮮だというのはどこかにあります。でも、戦っている最中は、全然負ける気はしていないですし、この状況に焦ったりもしてないですし…。負けてはいますけど、冷静でいられる自分ではあります





―そもそもワセダには何を求めて。それこそ海外、直接トップリーグ、色々な選択肢があったなか、進学を決めたもの




  大学進学か、トップリーグか、気持ちは半々でした。4年間大学に行っても、ムダかなと思うところもあって。でも、ワセダだったら、その4年間で自分を強くしてくれる、そういう魅力を小さいときから見て感じてたんです。だから、もし大学に行くならワセダ以外にないと。逆に言えば、ワセダに受かってなかったら、大学には行ってなかったです

 




―高校時代は留学先のNZクライストチャーチでも名を売っていたけど、そこでの時間はどんなものだった?



  プレー面に関しては、コンタクトが日本より強くて、レベルの高いところでやれたというのと、ニュージーランドの指導に触れることができたということ。普段教わってなかったようなことまで教わりましたし。でも逆に、ここは日本が勝っているなという、日本のよさにも改めて気付くことができて、そこはすごくよかったと思います。


 自分がやっていたことは間違ってないんだなと。例えば、低いタックルであったり。日本はよく練習時間が長いと言われますけど、長くやるなかで密度の濃い時間を過ごせれば、日本でも伸びるんじゃないかなとか。他にも色々あるんですけど、プレーのことで長くなるので(笑)。高校からそのまま海外に行きたいという気持ちもありましたけど、今の自分ではまだやれないとも思いました





―ワセダにしかないもの、ワセダだからこそ得られる、得られたものは




  実際に入学するまで分からない面もありましたけど、やっぱりこの素晴らしい環境ですね。素晴らしいコーチ陣がいて、いい環境でラグビーができる。この点はすごいと思います





―勉学の方もがんばっているようで




  まぁ、がんばってます(笑)。先日、本キャンで授業を受けたんですけど、ここがワセダかぁって思いました(笑)





―自身のベストポジションは12? 教えを受ける今駒コーチはどんな存在?




  今は12が自分には合ってるのかなと思ってます。高校時代からそんなに細かくCTBとしては教わってないんですよね。そもそもポジション練習というものが、ワセダに来てから初めてで。今は相手を抜くための動きであったり、タックルに入る過程の動きであったり、そういった細かいところ、僕の知らないところまで教えてくれて、理論的で納得できる指導を今駒さんにはして頂いています。体の使い方、筋肉のここを意識して~とか

 




―筑波大戦後に流れるチームの空気は



  まぁ変わらないというか、落ち込んではないです。皆本当に、自分自身の課題というのが分かったので、次の立教戦、帝京戦に向けて、しっかり切り替えられていると思います。課題を持って取り組めていますし





―後藤監督からはどんな言葉を




  勝てる試合であったということと、自分たちのミスで負けているよということを言われました





―後藤監督のことは今この状況でどう映ってる?




  後藤さんはこうすれば勝てる~というものが見えていて、それに対して覚悟を決めて、僕たちにぶつかってきてくれていると思います





―立教大戦、帝京大戦に向けて~という話がでたけど、まずは28日どんな戦いを。筑波大戦後だからこそこんな~というものはある?




  相手のラグビー関係なく、まず自分たちのラグビーをすること。練習でやっていることをそのまま出せるように。逆に練習でやっていないことはしない。とにかく自分たちを前面に出すラグビーができたらと

 





―その次は最大ターゲットの帝京大。夏の0-43には何を思った?あの瞬間に感じたこと



  何もできなくて、悔しかったですね。あんなに悔しい思いは久しぶりでしたし…。試合を振り返って、点差のことはあまり気にしていません。こっちはキレて、相手は乗って、ポンポンいかれた。点差以上の差はないとは思ってます。それでも、あの試合で一番感じたのは、帝京は強いということ。個々の接点の強さであったり、戦術が整備されていて、あの段階でチームとしてできあがっているなと感じました





―11.3、一番のポイントは。勝つために必要なこと




  接点で受けないこと。一番はそこですね





―それは組み立てが絡んでくる?




  そうですね。こちらが優位に接点を作れるように。ヒットしやすいといった状況を常に作ってあげるゲームメークができたらいいなと思ってます





―後藤監督は今のワセダの状況を「生みの苦しみ」と表現されたけど、自分は何と答える?




  んー、今自信を掴みかけているところ、ですね。自信に手の掛かった状態というか。この殻を破ったら一気にいけるのではないかと

 




―まだ見ぬ『荒ぶる』はどんなもの?



  今はどんなものかは分からないですけど、ワセダである以上、最大の目標であるとは思ってます。『荒ぶる』とは、がんばった結果ついてくるものだと思うので、結果出すまでは意識をしていないというか、今は目の前の相手しか見えていないです





―最後に、将来描いている絵は




  日本代表になって2019年のワールドカップには絶対に出たいと思っています





―ジャパンとの距離は…




  ジュニアジャパンにも呼んで頂いて、見てくださっているとは思いますけど、自分を客観的に見るとまだまだ届かないレベルで…。もっとスピードを強化していかなくてはいけないですし、ストレングスの面ももっと強くならないといけない。やることはたくさんあって、長い目で見てやっていかないとダメです


 
<早大ラグビー蹴球部クラブハウスにて 立教大戦、帝京大戦に向けて>

 

Vol.8 ワセダの根源、ベクトルの向き―[後藤禎和 『緊張・継承・創造』]

投稿日時:2012/10/17(水) 13:41



 

 それは実に重たい、屈辱の敗戦だった。10.14 vs筑波大 7―26。通ってきた道の正しさを証明するはずだった80分には、現実というものが残酷なまでに映し出された。


 「本気でできていない部分に目を向けて、どうするのか、どう改善していくのかという努力を選手だけではなく、コーチ、スタッフ含めて、組織として取り組んでいかなくてはいけない。その必要性を促してくれる負けだったと思う」。


 痛いほど身に沁みた敗北の悔しさ、そして恐怖。95年目のシーズンにやってきた正念場。生みの苦しみ…。ネセサリーロス…。今、ワセダの根源が問われてる―

 





後藤禎和『緊張・継承・創造 Vol.8 』

編集・疋田拡



 



―筑波戦の敗戦から2晩明けましたが、心持はいかがでしょう




  まぁ、昨日の方が…。2日経ってちょっと落ち着いたというか(笑)、今はもう全然次のことに考えているかな





―公式戦での敗北、今までのものと違いますか




  んー、公式戦だからというのはないけど、大事な試合での負けというところで、意味は大きい。重く受け止めなければならないと思っています





―筑波大戦を言葉にして頂くと…




  強い相手であることは間違いなくて、そこに対してお互い準備してきて、その結果が前半のああいったせめぎ合いになってくるんだけど、やっぱり最後に、最終的に勝敗を分けたのは、取るべきところで取り切れない、取らないというのかな。取れないということと、すべてミスなんだけど、特に後半のラインアウト。あの3つのラインアウトはあらゆる意味で勝ちを逃したことに直結してしまった

 




―アタックの精度で負けた。そういうことでよろしいでしょうか



  だなぁ。そういう表現で悪くないと思う





―9月以降は整備に時間を掛けた一カ月ということでしたが、筑波大戦を迎えるに当たっての状況はどう見ていたのでしょう




  当初から予定していたミニ合宿(10月上旬)をやって、頭の整理もそれなりにできて、フィジカル的にもその間に走り込みを入れて、まぁそれなりの状態で臨めたと思うけれど、ミスの多さを総括すると、意識が低いとか、そういうレベルの話ではなくて、単純にスキルが未熟。そう捉えた方がいいんだろうなと。だから、そこはやっぱり地道に、基本的な練習から残された時間のなかで積み上げていくしかない。そして、そのなかでやれる戦術で戦っていく





―ものすごい数のミスをしていましたが、学生たちの姿は、後藤さんの目にはどう映っていたのでしょう。何がそうさせるのか。数年勝っていないから? 彼らは自信がないようにも見えたのですが




  んー、まぁ余裕がないんだろうなぁ。ああいった試合は、たしかに肉体的にはしんどいんだけど、あの状況を心の底から楽しめるようにならないとダメだと思うんだよね。俺は見ていて結構楽しめたんだけど(笑)。何ていうのか、最後に取られるまでは絶対にいけるという感触があったんだけど、学生の方はまだまだそこまで…。


 ディフェンス面なんかでは、そういうメンタリティ持てたのかもしれないけど、アタックで持てないということは、やっぱりまだ自信がない。自信がないということは、練習が足りない。あるいはスキルレベルがそこまで到達していないということだろうね

 




―試合展開は想定していたものとは…



  想定では前半に先制して、先行して、もっと余裕持って~と。そうなりかけたけどね…





―そのなかでの誤算は。やはりラインアウトになるのでしょうか




  そうだな。誤算だったのは、ラインアウト





―アタックの整備はもう少し掛かりそうでしょうか。夏が終わった段階では、少し後ろ倒しと言わざるを得ない。そう表現されていました




  もうちょっと掛かるね。筑波戦に関しては、前半はまぁまぁ、後半ブレイクダウンで煽られたのが、ミスに繋がった部分があった。でも、確かにミスは多かったんだけど、夏の頃とは違う、変わってきているという感触は持っています。うまく説明するのは難しいけれど…





―春先、アタック面では、自信を持って堂々とプレーできるように~と言われていましたが、その点はいかがでしょう




  特にゲームリーダー、コントロールする人間ですね。これは最初も言っていたけれど、最後までそれを克服できるかが、一皮むけられるかのところなんじゃないかな、このチームが

 




―コントロールという面では、後半逆転した後、敵陣でのペナルティからラインアウト勝負にいった場面がありました。あそこでPGという選択は頭には…



  一応俺はショットの指示は出したんだけどね。試合前にも、ある程度点差がつくまではすべてショットでいけって。でも、微妙な距離ではあったし、別にあの判断を攻めるつもりはない





―あのラインアウトをしっかり確保できていれば、展開はまったく違っていたようにも思います




  まぁ、だからそれよりも重大だったというか、大きな影響を及ぼしたのは、ラインアウトを失って攻撃する時間を相手に与えてしまった、敵陣にいる時間を短くしてしまったことだよね





―ラインアウトはどう総括されますか




  筑波の対応力が想定以上に高かったのは間違いない





―ここは星野コーチ(ラインアウト担当)に一仕事してもらうと




  基本的にはね。あいつひとりのせいにするつもりはサラサラないけど(笑)。次にやるときには、こっちももう少し考えないといけないね

 




―最後の5分のところはどのように見ていたのでしょう。キレたというか、ワセダらしくないようにも感じましたが



  要は守る時間があまりにも長過ぎて、最後にはバテた。肉体的にも精神的にも。ひとつには、どういう試合展開になろうが、そういう風に無駄な体力を消耗しないようなゲームコントロールを、ゲームリーダー、特にBK陣には求めていくということ。


 でも、もっと突き詰めれば、そんなこと言ったって、2点差で、切羽詰まった状態で、疲れたもへったくれもないだろってのはある(笑)。そこはそこで追求していかなくてはならない。そのために走ってるわけだから





―キレたようなところは、やっぱりリーダーに~となるのでしょうか




  まぁ、それもあるし、そこの3本もすべてミス絡みだったからさ…





―それでも、あのまま7-5で勝つべき試合? 監督としてはその辺りどういう感覚で




  後半の途中からは、もちろんもう一本取ってが理想だけど、ある程度守り切って勝つイメージでシフトはしていたけどね





―逆転されるまでの75分間、ディフェンスは機能しているように見えましたが、形になってきてるのではないでしょうか。チームを作っていく上での大前提と話されていた部分




  だいぶね。やってきたことの成果は出ていたかな

 




―ブレイクダウンに関しては。作るまでの過程、そしてその後の攻防



  後半何本か煽られたのが、ミスに繋がった部分もあるんだけど、基本的には、徐々にというか、試合毎によくなっている感覚はある





―筑波大は大きくて、強いというイメージですが、フィジカル面については




  まぁ、最後のところはともかく、べらぼうに強い選手が何人かいるのは間違いないんだけど、どうだったの?と選手たちに聞いたら、そんなにいかれている感触も持っていないし、上から見ていてもそうだったから、対筑波ということに関して言えば、何て言うんだろう、想定の範囲内ではあったかな





―筑波大に見た強さはどんなところでしょう。各方面で充実が伝えられています




  ほぼイメージしていたとおりではあった。能力の高い選手たちが、特にディフェンス面で意識高く機能している。そしてアタックでは、強力なプレーヤーがゲインしてチャンスを作ってくる

 


 


―ワセダとしてのポイントに思われたキーマンへの対応は。最後のところを除いてはうまくいっていたのかどうか



  突破されたのは、俺の記憶ではラインアウトのスペシャルプレーくらい。極端に突破されたシーンがないというのは、機能していたということだと思う。多少引きずられるような場面があるのはしょうがないから





―筑波大と対戦して見えたもの、改めて考えさせられたことはありますでしょうか。公式戦では初めて経験するタイトなゲームでした




  BK陣の基本スキルの部分のテコ入れを、ちょっと時間を割いてやらなくてはいけない。あとは先ほども言ったゲームコントロールの部分、マネジメント。ここは何をどうやれば劇的に効果があるかは分からないけれど、やれることをとにかく何でもやっていこうというところです





―逆に得られたものは




  その根幹になる部分だね。ラインアウトは乱れたけど、セットのところとディフェンスのところが、少なくとも今年の大学のトップと言われるレベルにはある程度通用するところまできている

 


 


―試合後の学生たちの姿はどう映ったのでしょう



  んー、表面的には帝京戦(8月26日)と近いものがあるんだよね、簡単に言うと。恐らくFWは全然いかれている気がしていないはずで。BKにすべての責任を投げ掛けるつもりもないんだけど、ミスが多かったという自覚は間違いなくあるはずなので、それをどう受け止めて、自分たちがどういうパフォーマンスをして勝ちたいのか。ちょっと彼らと向き合ってみたいと思います

 




―今回の敗戦の持つ意味は、と問われたら



  持つ意味は…、最後勝たないと意味がない。このまま負けて終わってしまったら、ねぇ。何だろう、ネセサリーロス(笑)。まぁ、負けないと身に沁みて感じないことは絶対あるわけで、じゃあ、あのまま2点差で勝っていたら、見逃していた部分というのが間違いなくある。


 さっき言ったことに繋がると思うんだけど、本気でそこのできていない部分に目を向けて、どうするのか、どう改善していくのかという努力を選手だけではなく、コーチ、スタッフ含めて、組織として取り組んでいかなくてはいけない。その必要性を促してくれる負けだったと思います





―当初抱いていたこのチームでの勝ち方、持っていき方のイメージが変わるなんてことは…




  それはないね。いいじゃない、あのまま7-5でも(笑)。ミスがなくて、あの状態で勝つのなら最高だったけど。やるべきことをやって、向こうもものすごいディフェンスをした上での7-5であったなら、すごい試合だったんだけどね





―今のワセダの状態、包む空気を言葉にして頂くとどうなりますか




  生みの苦しみ

 




―停滞しているという感覚は決してないと



  そのベクトルが横向きであったり、下向きであるということはない。確実に上は向いている





―Jr選手権もここから勝負の時期に入っていきますが、Aチームと同じような現象が起きていると見ていいのでしょうか




  ある意味、筑波戦はジュニアの早明戦に似ていたと思うんだよね。同じなんじゃないかな。公式戦というプレッシャーのなかで強い相手とやったときに、状況判断なりで、適切な選択ができない。そういった壁を乗り越えていかなければならない





―立教大戦を挟んで、11月3日には帝京大が待っています。筑波大戦の敗戦を受けて持ってくる意味は




  これはもう、筑波に勝とうが負けようが関係のない話で、そこの帝京が今年のターゲットだから、最大限の努力、準備をして勝ちにいく





―監督としては初めてのシーズンですが、いざ迎えると違うものでしょうか




  まぁ、違うねぇ(笑)。春には感じていなかったものを、それなりには感じています

 




―話が少し飛びますが、ワセダクラブシニアもシーズン真っただ中です。現状をご説明頂くと



  3試合戦って2勝1敗。開幕2連勝というのは2部に上がってからは実は初めて。まぁ、トレンドでいえば、強くなりつつあるのは間違いない





―若いメンバーも加わって~という話をされていました




  沖縄勢がね。今はもっぱら沖縄クラブ(笑)。あとはスクール上がりの子が4人かな、大学生になって入ってきてくれて、これは俺が待ち望んでいた状況だから楽しみだね





―大学の部には属さず、クラブでプレー。日本ではなかなか見られなかった文化が形成されつつあると




  だからもし、他にもそういった選手がいるのなら入って欲しいし、戻ってきて欲しい





―今シーズンのターゲットは




  そりゃ、もちろん2部優勝。そしてその先はトップリーグ昇格ですから(笑)





―最後に立教大戦、帝京大戦を前に、支えてくださる皆様にメッセージがあればお願いします。このタイミングで発信したいこと




  非常に失望させてしまう結果であったとは思いますが、先ほども言ったように、ベクトルの角度は別にして、間違いなくチーム力は上がりつつあります。これは結果論になりますが、帝京戦の前に、立教と戦うことができるのはよかったです。


 1試合全力で取り組んで、試行錯誤して、その次の帝京戦に向かっていく。夏にあれだけ大敗しているので、結果がどうなるかは分かりませんが、何かを感じてもらえるような試合を期待していてください。色々とありましたし



<ワセダクラブ事務所にて 筑波大戦を終えて>

 

ラグビースクール通信 vol.69 2012年度秋季大会①[ラグビースクール通信]

投稿日時:2012/10/12(金) 15:30

2012年9月30日(日)
U-15秋季大会の開始です。

 
 
春季大会、夏合宿、交流大会などを経て・・・。とうとう始まりました!

初戦はなんと春季大会で決勝戦を戦った世田谷ラグビースクール。
果たして雪辱戦なるか!?

  いよいよキックオフ!!

 
 
 

そして試合終了・・・。
ワセクラ-世田谷

       ワセクラ       世田谷
前半     0           40(6T5G)
後半     7(1T1G)      19(3T2G)
計       7(1T1G)      59(9T7G)


試合後のミーティングの様子です。
結果をそれぞれが見つめ直し、コーチ達の指導を受けながら次の試合に向けて話し合います。

 
全体のミーティング後、FWとBKに分かれて更に試合の振り返りです。


まだまだ秋季大会は始まったばかり!
試合での反省を活かして、次の試合に挑みます!!

特別編 この一カ月[後藤禎和 『緊張・継承・創造』]

投稿日時:2012/10/01(月) 20:24





 9月も終わり夏合宿から一カ月。この期間はチームとしての大枠は変えず、今一度オプション選択をどうするか、具体的にどのプレーを選択するかの整理に力を入れて取り組んできました。 プレーの取捨選択をすることで、夏合宿で目立ったミスを減らしていく。チームとして大きく変えることはせず、アウトラインは変えず、精度アップに努めた一カ月だったということです。


 その成果を計る試合の内容については、青山学院大戦も後半は台風のなかの劣悪なコンディションでしたし、先日のジュニア慶應も雨のなかであったので、何とも言えません。 それでも、練習を見ている限りでは、少しずつですが、精神面も含めて良化してきているという実感があります。


 次は筑波大戦。自分たちの力を出し切れば必ず勝てる。そう思っています。

<< 2012年10月  >>

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アーカイブ

ブログテーマ

ブログ最新記事

ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol110 7/15の練習風景  2018/07/17(火) 09:54
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol109 7/1の練習風景  2018/07/13(金) 11:01
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol108 二都県大会遠征の様子  2018/06/25(月) 15:31
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol107 6/17の練習風景  2018/06/18(月) 16:41
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol106 6/10の裏側  2018/06/12(火) 12:11
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol105 6/3の練習風景  2018/06/04(月) 12:55
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol104 5/27の練習風景  2018/06/04(月) 12:00
フェンシングスクール通信 第19回東日本少年個人フェンシング大会で入賞  2018/05/28(月) 15:54
ワセダクラブM.F./G.B.情報 お問い合わせ先  2018/05/25(金) 17:05
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol103 5/20の練習風景  2018/05/25(金) 15:05
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol.102 5/6の練習風景  2018/05/10(木) 16:47
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol.101 4/29の練習風景  2018/05/01(火) 13:04
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol.100 4/22の練習風景  2018/04/23(月) 11:02
ラグビースクール通信 ラグビースクール通信vol.99 2018年度開校式  2018/04/08(日) 14:01
フェンシングスクール通信 2017年目黒区フェンシング大会2名入賞  2017/09/21(木) 13:58
フェンシングスクール通信 2017年全国小学生大会入賞  2017/09/21(木) 13:56
フェンシングスクール通信 2017年杉並カップ ワセダクラブから入賞多数  2017/09/21(木) 13:54
フェンシングスクール通信 平成29年5月スクール通信  2017/05/26(金) 12:53
ラグビー レディース通信 ■Vol.235 2017.4.22 練習レポート  2017/04/27(木) 11:33
ラグビー レディース通信 ■Vol.234 2017.4.15 練習レポート  2017/04/19(水) 19:56