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Vol.4 片山大輔 ワセダの象徴、その生き様を見せる―[WURFC2013『 Independence Day 』]

投稿日時:2012/06/28(木) 13:58

 


  その生き様はある意味でワセダの象徴。この男にしかないものが確かにある。この男だからこその味がある。今、ひとりの雑草叩き上げが、己の夢を叶えるべく、チームの信頼を勝ち取るべく、壮大なチャレンジを続けている。



 「『荒ぶる』、絶対に獲りたいんです、このチームで…。最後尾でチームのために走り回っている姿、タックルする姿を見ていてください!」。どこまでも熱く、どこまでも純粋に。こんな男の存在が、ワセダの強さを支えている―

 





WURFC2012 『Independence day Vol.4 』 片山大輔

編集・疋田拡



 


―春シーズンもいよいよ終盤、今どんな想いで毎日を




  とりあえずは、自分がAチームとして試合に出続けられるように。そのためにどうすればいいのか。自分のことに精一杯というか、周りを見る余裕はないです(笑)





―チームの状態、流れる空気は




  かなりいいと思いますね。試合に勝ち続けていますし、どの試合も失点をある程度抑えられているので





―毎週毎週試合が続いて、ダレるとかない?




  いやっ、そういうのはないです。ひとつひとつ目の前の戦いと向き合って、課題を見つけながら取り組めていると思います

 

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―先の大東大戦を振り返ると



  失点0はよかったんですけど…、自分がミスをしてチームの勢いを止めてしまうところがいくつかあったので、改善しなくてはいけないなと…。チームとしては、ブレイクダウンに課題が残りました。ボールキャリアしかり、ダウンボールしかり。煽られてしまうようなところがあったので





―その前の流経大戦はスコア的に、この春もっともタイトなゲームだったけど




  体が大きくて、個々が強い相手でした。加えて外国人選手がふたりということで、接点が他のチームと違いましたね。なので、その反省を踏まえての大東大戦という意味では、8の外国人選手を止められていましたし、課題は残りましたけど、まぁいい試合であったのかなと思います





―チームとしての課題はブレイクダウンと




  そうですね。特にキャリアのところ。あと、BKで言えば2次のアタック。スターターももちろん力を入れて取り組んでいるんですけど、春先から取り組んできて一次はある程度上向いてきているので、今は次の段階という感じです

 

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―アタックはフェーズが重なると、迷いのようなものも見られたけど今は…



  意識はだいぶ統一されてきていると思います。ただ、ここでどうしたら…となってしまうようなところがまだあるので。そこはこれからというか、もっとシンプルに~という話はしてます




―試合を重ねる毎、最後尾から見える景色は変わってきてる?




  んー、ディフェンスセットが課題の時期もあったんですけど、試合を重ねる毎に修正、ひとつひとつクリアできているかなと。ディフェンスにはかなり自信を持って戦えています





―この春、個人的な充実度はMAXなのでは




  充実はしまくっています(笑)。この姿を想像はしていなかったですけど…、ラストイヤーなので絶対に上のチームでプレーしたい!とは思ってました

 


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―対外試合が始まる直前まではCチームだったよね?それこそ初戦の関東学院大戦前日のゲバまで。そこからのジャンプアップで翌日リザーブ入り



  はい(笑)。あのゲバで持ち味を出すことができたんだと思います。もうここでいいプレーできなかったらこの先無理だと思って必死でした。ワンチャンスを物にしたという表現が正しいかは分かりませんが…、あのゲバでディフェンスに自信がついたのは確かです





―翌日の関東学院大戦、途中出場するときには喜びがこちらにも伝わってきた




  ホント嬉しかったですから(笑)。周りのみんなもよかったなと言ってくれて、嬉しかったです




―赤黒を着続ける、どんなものですか。誇り、責任…




  下にすごい選手がたさんいるので、とにかく今は1試合1試合必死です。いかにいいパフォーマンスを続けられるか。当然赤黒を着る責任は感じていますし、今は自分が着ている以上、結果を出さなくてはいけない。毎日必死にさせてくれるものです

 


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―同期に経験豊富な黒澤がいて、復活を果たした平繁がいて、後輩に才能溢れる人材がいて、FBはもっともドラマチックなポジションに思えるけど



  ホントすごい奴ばかりなんですよ(笑)。まったく気が抜けないです。同期のふたりはひとつひとつのプレー見ていてもやっぱりいいですから。みんなでプレーできて、競い合えて、今は毎日が楽しいです





―そんななか、自分はここで勝ちぬく!というものは




  やっぱりディフェンスですかね。ポジショニングも含めたディフェンス。抜けてきた相手に対するディフェンス。その部分に関しては、それなりの自信を持ってやっています





―ワセダのFBとは




  やっぱりまずはディフェンス。もっといえばゴールを守ることです。長井さん(FBコーチ)に常々言われていることですが、FBの関係しないトライはないと。きちんとポジショニングしていれば絶対に止められますから

 


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―ポジショニングしかり、ものすごい拘りを持ってやっているけど、ワセダのFBは他のチームとは少し違う~なんて誇りはあったりする?



  どうなんでしょう(笑)。でも、ディフェンスに関しては、ワセダのFBはみんなすごいですからね。そこは他を上回っているのではないかと思います





―他のチームと同じようなスタイルでやってみたいと思ったりは…




  あー、今は全然ないですね(笑)。ワセダのやり方が一番です





―FBコーチの長井さんは自分にとってどんな人?




  FBに対する考え方を根底から変えてくれた人です。もちろん、それまでも抜けてきた相手を止める!という気持ちはあったんですけど、今ほど全部止めてやろうと思ってなかったというか、どこかでこれは無理だろうと諦めてしまうようなところがあって…。コーチになられた最初の頃は、この教えを体現するのはすごくきつかったんですけど(笑)

 

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―FBは誰もが心奪われてるけど、何がそうさせる



  人柄ですかね。練習はものすごくきついんですけど、みんなあの人はいい人だからって(笑)。長井さんに教えてもらったワセダのディフェンスをしっかりやって、今年は期待に応えたいと思ってます





―上田竜太郎がキャプテンに就任したときは同期として何を思った?




  正直、ビックリしましたよ(笑)。何となくそうなるのかなぁとは思ってましたけど、それでもキャプテンのキャラクターではないんじゃないかと、当時は。最前線で強いプレーで引っ張ってくれて、今やキャプテンらしいキャプテンです。また変わったと思います

 

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―片山大輔といえば、一浪一般入試の理工学部。どうしてもその辺り聞きたくなりますが…



  ただ学力的にどこも受からなかっただけです…(笑)
 



―ワセダに憧れているわけではなかった? 明和高時代、教えを受けていたのは、あの『佐々木組』の宮田昇だけど



  正直に言うと…。普通に予備校に通っていて、国立大学に行けたら~と思ってました。ただ、ワセダに進学することになったら、絶対にやれと宮田先生には言われていて。当時は選択肢のひとつ、くらいです。で、ワセダに受かりましたと報告に言ったら、絶対にラグビーを続けろって




―ラグビーを大学でもやるモチベーションはあったと




  そうですね。大学で続けたいとは思ってました。ただ、ワセダで大丈夫か、やっていけるかなと。だからワセダは憧れていなかったとかではなく、正確に言えば、こんな自分で大丈夫か?と思っていたということですね。そういう気でいたんですけど、宮田先生が大丈夫だから!って。実際入ったら、あまり大丈夫ではなかったんですけど(笑)

 

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―基幹理工学部ではどのようなお勉強を



  数学ですね。数学科なので。教師になりたいという気持ちもあったりするんですけど、教職は取ってないです





―理工学部の大変さは誰もが口にする




  ちゃんと両立している同期がふたりいるので恥ずかしいです…。遅刻練になったり、大変といえば大変なんでしょうけど、僕より大変な人間はたくさんいますからね。そこは言い訳できない、言い訳にしてはいけないと思ってます





―後藤監督がよく、「叩き上げの選手を~」と口にするけど、当人たちはそういったことを意識するもの?




  どうですかね…。入部してしまえば、特別な意識はないですかね。一般組だ何だというのは。確かに入部する前は、推薦で有名な選手結構入ってくるな~なんて思ったりしましたけど、いざ入ったらまったく関係ないですし。それがワセダなんだと思います

 

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―この春は同じポジションに、日本ラグビー界でもっとも旬な藤田慶和が入ってきた



  またすごい奴が来たなぁって(笑)。どう思ったかと聞かれると、そりゃ正直、喜びではないですよ(笑)





―今シーズン15を着続けるために、自身に課し続けることは




  今あるディフェンス、今やっているディフェンスに磨きをかけること。そして自分自身もっとレベルアップすること。そのためにはやっぱりアタックです。もちろん、自分自身がもっと強くなりたいとも思ってますけど、うまくなりたいです。あの両WTBを動かすスキルを身につけられたらと思ってます





―まだ見ぬ『荒ぶる』とはどんなもの?




  目標…、すべて…、絶対に獲りたいものです、このチームで。毎日のトレーニングで全力で向き合って、後藤さんについていけば、求めるものに応えることができたら、必ず獲れると信じています

 

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―最近4年生ではどんな話を



  やっぱり4年になると意識とか色々変わるよねって話にはなりますね。実際、自分も毎日の練習に対する姿勢は変わりましたし。あとは今、毎日が充実してるよねって





―次週、春シーズンラストの東海大戦が控えているけど、締めくくりとしてどんなゲームを




  絶対に勝ちたいですね。このまま負けずに終わりたい。そして点数は取られたくないです。絶対に勝ちます





―今年一年、自分のこんな生き様を見て欲しいというものは




  とにかく最後尾でチームのために走り回って、タックルする姿を見ていていください!




―最後に、思い悩んでいる全国の高校生たちに先輩としてメッセージを




  ワセダには誰にでも、どんな人間にもチャンスは平等にあります。こんなに恵まれた環境はありません。是非チャレンジしてください。絶対に大丈夫です!

<上井草グラウンドクラブハウスにて 春ラストゲームを前に>

 


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.1』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=861


WURFC2012 『Independence day Vol.1』 上田竜太郎
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/blog_id=34&id=866


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.2』
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後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.3』
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WURFC2012 『Independence day Vol.2』 伊藤平一郎
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後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.4』
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WURFC2012 『Independence day Vol.3』 垣永真之介
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Vol.3 垣永真之介 充実の日々、今を生きる―[WURFC2013『 Independence Day 』]

投稿日時:2012/06/04(月) 21:25

 


  「今は毎日が本当に楽しいんです」。何度もそう語る笑顔は、今を生きる充実感に満ちていた。支えてくれたものへの感謝の念に溢れていた。この男の復活劇を見るに、「奇跡」という言葉を思い浮かべずにはいられない。


 拭いされることは一生ないとまで言い切る一昨年のあの敗戦、決意を新たにした矢先に訪れた選手生命の危機、そこから始まった恐怖との戦い…。「優勝しても恩返しになるとは決して思わないですけど…、今年は何としてもチームのプラスになるように。信頼されるプレーヤーになるように。今はもう割り切って、思い切りやれています」。


 ワセダの伝統・『荒ぶる』を繋いでいくため。今年の「シンノスケ」は、背負っているものが他とは違う―

 





WURFC2012 『Independence day Vol.3 』 垣永真之介

編集・疋田拡



 


―春シーズンもちょうど折り返し。今はどんな想いで毎日を




  今は毎日が新鮮というか、色々と新しいことに取り組んでいて、練習自体がすごく楽しいです。春ということで、チームを作る段階というものを実感できて、その過程で練習がすごく楽しいと感じます





―心地よい感じ




  そうですね。チームの雰囲気もいいですし、個々の向上心も出てきていて。とにかく楽しい。あとは、みんながもっとまとまってチーム力を出していけるか。そこは課題にも挙がっているので、それぞれがもっと積極的にまとまっていけたらと思ってます。チーム作りとしては、まだまだ最初の段階で、課題が出てはひとつひとつ修正していくといったところです




―慶大戦、同大戦をそれぞれ振り返ると




  慶應戦は、点数よりはタイトな試合だったので、チームとしての課題が浮き彫りになったという感じです。修正しなくてはいけないことがハッキリと分かった試合で、ひとつひとつしっかり取り組まなくてはいけないと痛感させられました。続く同志社戦は、悪い流れを断ち切ることができなかったゲーム。後半3本連続で取られるって、相当だと思うんですよ…。そこを変えられないというのは、あってはならないなと


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―連続して取られている時間、プレーしている側はどんな感覚だった?




  キープレーヤーをいい勢いに乗せてしまったことで、同志社自体が活気づいてドンドン攻めてきて…、これはマズイなという気持ちでした。プレー面では、個々のタックルが甘かったというのもあるんですけど、やっぱりメンタルの面。あれがタイトなゲームであれば絶対に負けてましたし、緊張感というか、最後までやりきらなくてはいけないですよね…





―パパパーンといって、尻つぼみになるような感じもあるけど、体力的な問題は…




  全然あると思いますよ。こんなこと言ったら後藤さんに……(笑)ですけど。春ということで、今も走り続けていますし。でも、みんなだいぶ走れるようになってきているとは思います。やっぱりきつい時間帯にどうがんばれるかがワセダの勝負なので、そこはもっともっと向上心を持ってやっていかなくてはいけないです




―同大戦でもう一点触れずにいられないのが、ジャパンから帰ってきていきなりメンバー入りした藤田慶和。チームとしてはどう迎え入れた?




  いやぁ、もう何の違和感もなかったです。あぁ、出るんだみたいな感じで(笑)。別に特別なことは何もなかったですし、スンナリ溶け込んでましたし、ノビノビやってくれたらいいなって感じでした


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―ここまですべてのゲームで早々に勝負を決めているけど、掲げる『先手必勝』は体現できていると見ていい? きつい時間帯にがんばれるかという話が出る一方で、大きな成果にも感じる




  んー、特別意識はしてなかったりするんですけど…、常々後藤さんには最初の10分の集中力と言われていますし、その点に関してはすごくいい形で試合を進められているとは思います。何かを掴んだとか、力の出し方が分かったとか、そういう感覚はないんですけど、いざ試合をやると、トントントンといけていて。むしろ逆に、これからの試合で先制されてしまったり、簡単に取れなかったときに、どう自分たちで変えていくのか、変えていけるのか、そこは考えますよね





―もうひとつの柱・『数で勝つ』に関しては。どんどん湧いてくるイメージ




  初戦の関東戦に比べたら、だいぶFWの走る意識も上がってきて、いい感じできていると思います。順目に走り込む意識も、練習からかなり出てきていますし




―DFセットの方は




  そこは…、課題というか、ワセダはディフェンスからというコンセプトが伝統としてあるので、まだまだ手をつけていかなくてはいけないです。こういうシチュエーションではこういうディフェンスをするとか、チームで守るという部分。単純に走れる、走れないだけではないので、少し時間は掛かると思います。点数を取られなければ、負けることはない。いかにディフェンスの精度を上げていけるかが、勝敗を分けるポイントです


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―みな総じて体が大きくなっているけど、自分は




  僕は2,3キロ増えて、今も増やした状態でキープできています。最初は太ることに抵抗があったんですけど…(笑)。やっぱり太ると動けなくなるので。でも、徐々に慣れてきましたし、今はしっかり維持しようと。50メートル(6秒6)も、フィットネスも、ウエートも、測定の数値はすべて上がっています





―体が大きくなるとプレーは変わるもの? そんなこと感じた瞬間ある?




  あんまり感じないですね(笑)。何かしらあるんだとは思うんですけど。個人的には痩せた方が、動けるだったり、プレーが変わるという実感があります。スクラムでは…どうなんでしょう。バックファイブは、体重が増えて昨年と重さが全然違うとは感じますけど。なので、あとは僕次第です。自分がどうがんばれるか




―今年になって相撲部に稽古に行っているけど、どんな取り組みを




  四股を踏んだり、強い姿勢の当たり方、強い体勢での体重移動、相撲とスクラム、ブレイクダウンには共通するものがあると思うので、勉強になりますね。みなしっかり取り組めていると思います


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―そのスクラムはチームとして好調なように見える




  もう1、2番側は好調なんですけど、3番側がちょっと…。3番だけ何とかなれば~という現状です。目標はトップリーグにも対応できる、負けないスクラムなんですけど…





―目標に対する現状の課題は




  ちょっと課題がありすぎて。僕だけ…というか、とにかく今年のワセダは僕さえしっかりできればいい形になるので、少なくとも夏の合宿明けには何も言われないようにしようとは思っています




―今はかなり言われてると




  はい…。でも間違ったことではないですし、その通りということばかりなので、真摯に受け止めています



―テクニカルな面で一番意識してたり、取り組んでいることは




  もう普通に組めるようになるってことです(笑)。普通に当たり前のことができるようになれるか。今は全然普通ではないので。本当に基本のところです

 


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―チーム全体、スクラムの意識は変わってきているのでは?



  ワセダ全体として見たら、進化できているとは感じます。例えば、春メイジとやると、毎回どのチームもスクラムトライを狙われているような感じでしたけど、今年はむしろワセダが狙うくらいで、やれるというある程度の自信が出てきているのかなと。セットプレーの安定がずっと課題としてあったなかで、2、3、4月に地味な練習、姿勢だとか突っ込み、体重を増やすということを継続してやってきたので、それが今に生きているんだと思います。後藤さんが言われていたように、体幹、自重トレーニング、下半身強化の成果が出ているのは間違いないです




―先日、メイジとの合同練でFWはたくさんスクラムを組んだけど、デキの方は…




  個人的には、全然でしたね…。3番がいいスクラムを組めなければ、チームとしてうまくいったという感想は持てないと思います。僕個人はいいイメージが持てなかったので、今年のワセダのスクラムは本当に僕次第だと改めて感じました



―課題を色々と口にしながら、春シーズンここまで皆勤。充実感が伝わってくる




  充実感は本当にありますね。毎週毎週、一週間過ぎるのが早過ぎですから。ホントもう、ケガだけはしたくない。ただ、その意識のせいか、当たる瞬間にスピードが落ちたりということが最近まであって…。ようやくというか、今はだいぶ改善できているんですけど。ケガ人生活が長かったので、トラウマというか、絶対に避けたいという気持ちが先に立ってしまう。それが練習中に出ることがあって、うまくいかなかったりしたんですけど、最近やっと思い切りやろうと割り切れるようになりました。感覚は取り戻したと思います

 



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―つい最近までどこかで守る気持ちがあったと



  いやもう対人では怖さしかなくて…。当たる瞬間も、タックルに入られるのも。ホント最近ですね、取れてきたのは




―関東とのファーストゲーム。キックオフ直前、祈るようにしていた姿が印象的だったんだけど…




  あー、あれは試合前の花道で、肩を亜脱臼しそうになって(笑)。初戦とか、ケガしないように~とかではなく、危ねぇって思っていただけです(笑)



―大半をリハビリに費やした昨年1年を改めて言葉にすると




  すごく苦しかったですね…。9か月実戦から離れて、本当に辛かった。今思うと、いい経験ではあったんですけど、当時は本当に苦しくて…。秋にようやく復帰しても、すぐケガのせいにしてまったり、きちんと向き合えていない自分がいた気がしています

 


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―復帰自体は想像より早いようにも感じたけど



  早く復帰はしたんですけど、プレーするとそれなりの負荷がかかって、ラグビーができないような状態になり、また戦線離脱して…。本当にきつく、つらい1年ではありました。ただ、それを理由に逃げていたことが多かったのも事実です。ある意味大きく成長できた1年だったなと




―最後は「3番」を背負うところまで戻ってきながら、やはり自分のパフォーマンスを出すのは難しかった




  できなかった訳ではないですけど、あれが昨年までの限界というか、昨年までの実力があれだけだったということです。自分自身、何かしら理由をつけて逃げていた、その弱さが出た結果、あれだけのパフォーマンスしかできなかったと今は思ってます


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―それでも一昨年、ケガしたときのことを冷静に考えたら、今こうして最前線でプレーしているのが信じられないくらい。本当に再起できるのか誰もが心配になった




  最初に聞いた診断結果が、「次やったらラグビーやるどころか、普段の生活にも支障がでてしまうよ」でしたから。さすがにそんなこと言われたら、ビックリしますよね…。それまでのラグビー人生で長期離脱なんてしたことなかったですし、聞いた瞬間は、本当につらくてつらくて…。しかもそれを聞いたのが、『有田組』の最後の試合となった日本選手権、試合後のロッカールームだったんです。それが初めてスタンドから見た試合で、自分がスクラムを崩壊させ、決勝戦に負けさせてしまったというのもありましたし、もう一度このジャージーを着て活躍するんだと決意を新たにしていた矢先だったので、精神的なショックは本当に大きかったです





―失意のどん底で自分を支えていたものは。先がなかなか見えない状態でモチベーションになったもの…




  ひとつは(山下)昂大さんです。高校のときから、もう感謝しきれないくらいの恩がある人なので。そんな人がキャプテンをやるシーズン。何かしら恩返しがしたいと。あとは、ケガをしたときに、優しく、励みになる言葉を掛けてくれた人が本当にたくさんいてくれたので、それを糧にしてもう一回がんばろうと思えました




―それで乗り越えられたと




  それが励みになったんですけど、それでもやっぱりリハビリの期間が長過ぎて…、自己嫌悪に陥ってしまう時期も多かったです。昂大さんは今でもたまに電話で話したりしますし、卒業するときにはお前らしく!って、いつも言ってもらっていた言葉をもらいました


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―過去2年分も背負うシーズン?




  『有田組』のときの決勝ではスクラムを崩壊させて、昨年の昂大さんの代の最後の試合では流れを変えるペナルティをしてしまって、自分が戦犯だという責任を感じているので…。今年優勝しても恩返しになるとは決して思わないですけど、何としてもチームのプラスになれたらと思ってます



―『有田組』のあの決勝戦のことは今でも…




  今でも頭から離れないです。ただただ実力不足で…





―後半は満身創痍だった




  まぁ、思うように体が動かないような状態ではあったんですけど、それでも自分にやれることはたくさんあったので。そのなかで、4年生の4年間を懸けた試合でああいうプレーをしてしまったというのは、後悔というか、ちょっとした恐怖心であったりします…

 

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―それを拭いされるのは、もう一度あの舞台に立って勝つこと?



  いやぁ、拭えることはないと思います。その年どし、年月が過ぎるにしたがって忘れていくこともあるんでしょうけど、あの時ああいうことがあったと、一生消えることはありません



―1年時の夏合宿で臨時コーチの清宮元監督から指導を受けた際、「お前、スクラム好きじゃないだろ?」の問いに、「好きじゃありません」とキッパリ答えて周りを氷つかせていたけど、今は…




  今も嫌いです(笑)。でも、僕さえきちんとできればワセダのスクラムは大丈夫、今は僕が足を引っ張ってしまっているということで、責任を感じていますし、もう好きじゃないとか言っている場合ではないです。今年は信頼されるプレーヤーになります



―これまでのラグビー人生で他のポジションをやるチャンスは。それでも生涯プロップできた




  僕の構想では高3のときにナンバー8に転向するプランだったんですけど…(笑)

 


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―まだ見ぬ『荒ぶる』とはどんなもの?



 実際歌ったことないですし、その世界を見たことはないんですけど…、『荒ぶる』とは僕たちにとっては、それがなくてはラグビーしている意味がないものだと思ってます。それを今年こそは4年生に獲ってもらう。『荒ぶる』という伝統を繋いでいけなかったら、ワセダではなくなってしまいますから。それくらい大事なものです




―今は3年生がすごく充実しているように映る




  僕たちの代は努力家というか、常に上を狙うという気概を全員が持っている気がしています。練習も夜遅くまで残ってしたり、朝練している人間もいますし、そういったことを続けてきた結果が出つつあるのかなと。今年始まるときに改めてみんなで集まって何か話をしたとかはないんですけど、普段から仲はいいですし、自然とコミュニケーションは取れていると思います



―藤田慶和の海外挑戦が話題になったりするけど、改めて自分も海外で~という思いはあるもの? 高校3年生のときはU18カンタベリー州代表でプレーし大活躍




  カンタベリーへの留学はすごく楽しかったので、海外はめちゃくちゃ行きたいです。今でもチャンスがあれば行きたいと思っています

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―そう思わせてくれる一番のものは。文化がまったく違う?日本では味わえない何かがある?




  日本ってまず監督がいて、その下について練習するという感覚だと思うんですけど、向こうは、ラグビーをしたい!する!という人間が集まって、その人間たちがひとつになるんですよね。監督も基本選手任せにしてくれて、それに選手が伴っていく。自分たちで考えて、楽しくプレーできますし、練習に悲観的な日が1日もない。毎日楽しく、ノビノビラグビーができる。日本だったら、失敗したりすると怒られたり、殴られたりしますけど、向こうはそういったことは一切ないですから。その代わり、自分に責任が伴ってくるという環境なんです





―今のワセダは




  今年のワセダは選手たちの自分たちでやろうという意識がすごく高くて…




―それが最初口にした「楽しい」に繋がってくる?




  向こうとはまた違うんですけど、自分たちでやろう、自分たちでもっと強くなろうという意志がすごくあるので、それが「楽しい」に繋がっているのかもしれません。今この話をするまで意識したことはなかったですけど




―最後に春シーズンの残り、どんな時間を




  ある程度チームとしての幹ができて、その幹がもっと太く太くなっていって、秋にその土台にしっかりと花が咲くように。そういった変化を遂げていけたらと思っています



<上井草グラウンドクラブハウスにて 春シーズンの折り返しに>

 


後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.1』
http://www.wasedaclub.com/blog_detail/&blog_id=33&id=861


WURFC2012 『Independence day Vol.1』 上田竜太郎
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後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.2』
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後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.3』
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WURFC2012 『Independence day Vol.2』 伊藤平一郎
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後藤禎和 『緊張・継承・創造 Vol.4』
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ラグビースクール通信vol.68 2012年度春季大会[ラグビースクール通信]

投稿日時:2012/06/01(金) 17:13

2012年度 春
新チームで戦った春季大会の様子をお届けいたします!

4月29日 春季大会1日目
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ワセクラA vs 練馬A 【U15】

     ワセクラ     練馬
前半  14(2T2G) - 14(2T2G)
後半  24(4T2G) -   0(0T0G)
合計  38(6T4G) - 14(2T2G)


ワセクラB vs 西東京B 【U15】

     ワセクラ     西東京
前半   5(1T0G) - 29(5T2G)
後半  17(3T1G) - 19(3T2G)
合計  22(4T1G) - 48(8T4G)

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5月6日 春季大会2日目
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ワセクラA vs 世田谷A 【U15】

     ワセクラ     世田谷
前半   0(0T0G) - 14(2T2G)
後半   0(0T0G) - 10(2T0G)
計     0(0T0G) - 24(4T2G)


ワセクラ vs 世田谷 【U13】

        ワセクラ     世田谷
前半   0(0T0G) - 7(1T1G)
後半   5(1T0G) - 7(1T1G)
計     5(1T0G) - 14(2T2G)

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5月13日 春季大会3日目
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ワセクラB vs 多摩RS(人数の都合により10人制に変更)【U15】

      ワセクラB    多摩RS
前半   42(6T6G)      - 5(1T0G)
後半   45(7T5G)      - 14(2T2G)
計     87(13T11G)  - 19(3T2G)


ワセクラA vs 合同A 【U15】

     ワセクラA     合同A
前半   24(4T2G) - 5(1T0G)
後半   29(5T2G) - 5(1T0G)
計     53(9T4G) - 10(2T0G) 


ワセクラ vs 多摩RS vs 合同 (ハーフ三つ巴) 【U13】

     ワセクラ    多摩RS
      12(2T1G) - 0(0T0G)

     ワセクラ     合同
                 19(3T2G) - 0(0T0G)

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5月20日 春季大会4日目
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激闘の末、同点。キャプテン同士の抽選へ。
          そして引き当てたのは・・・ 201206221656_11-351x264.jpg
“決勝戦への切符”!!キャプテン、チームの涙。そして対戦チームの思いは・・・。

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ワセクラB vs 練馬B 【U15】

       ワセクラB     練馬B
前半       0(0T0G) - 31(5T3G)
後半    22(4T4G) - 12(2T1G)
計     22(4T2G) - 43(7T4G)


ワセクラA vs 府中A 【U15】

               ワセクラA     府中A
前半     14(2T2G) - 19(3T2G)
後半    17(3T1G) - 12(2T1G)
計      31(5T3G) - 31(5T3G)


ワセクラ vs 府中 【U13】

                 ワセクラ     府中 
前半     5(1T0G) - 10(2T0G)
後半     5(1T0G) - 10(2T0G)
計      10(2T0G) - 20(4T0G)

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5月27日 春季大会5日目
201206221656_14-300x0.jpg  201206221656_15-300x0.jpg
アップ終了。ワセダクラブU15チームは決勝戦へと挑みます。
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ワセクラA vs 世田谷A

     ワセクラA     世田谷A
前半     0(0T0G) - 14(2T2G)
後半     0(0T0G) - 12(2T1G)
計      0(0T0G) - 26(4T3G)

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追記
 今年の春季大会、ワセダクラブはU15チーム(Aチーム、Bチーム)、U13チームの計3チームが出場しました。それぞれが
武川コーチ、桑島コーチ、貫井コーチを始めとするコーチ達の熱い指導を受け、いろいろなものを吸収しながらこの大会を進
んできました。勝っても負けても毎試合終わるごとに意見交換をし、練習に参加し、1試合ずつ戦ってきました。
 この春季大会で選手たちが何を学んだのか、それがこれからの練習や試合で確認できるのでしょう。これから彼らのどんな
姿が見られるのか。今から楽しみです。

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